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リフォーム予算と費用の賢い決め方(12)

外壁塗装の費用は75万〜100万円ほどかかる

森田祥範

2016/02/12

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外壁塗装は早め早めに行なうのが鉄則

 一戸建て住宅で外壁塗装が必要になるタイミングは、ある程度決まっています。木の部分が多い和風住宅の場合、木部は3年ごと、漆喰壁は6年ごと、木の部分が少ない洋風住宅なら、木部は6年ごと、モルタル壁は12年ごとがひとつの目安。和風住宅なら6年目、洋風住宅なら12年目に、木部と壁でタイミングを合わせて塗ると、足場架設が一度で済むため、費用の節約になります。

 とはいえ、外壁の汚れが目立ってきたり、塗装のひび割れやはがれ、カビなどを見つけたときは、早めに塗装し直すべきでしょう。そのまま放置しておくと、塗装下地まで傷みが進んでしまい、そうなった場合、再塗装の手間も費用もかさんでしまうからです。外壁塗装は早め早めに行なうのが鉄則です。

外壁塗装工事の流れ

 外壁塗装は、リフォーム工事としてはかなり大がかりなものになります。初めて経験する人は、驚いてしまうかもしれません。そこで、外装塗装工事の流れをご紹介しておきます。

 工期は、標準的な延床面積100平方メートル、2階建ての場合で、実施工日数で7~8日程度かかります。雨天の日もあるので2週間程度考えておいたほうがいいでしょう。これより大きな家や、形が複雑な家の場合はさらに日数がかかります。

(1)足場架設
 外壁全体をくまなくきれいに塗装するためには、足場は必須。コストを抑えるために足場を組まない塗装業者もいますが、足場がないとていねいな仕事は絶対にできません。足場を組まない業者には仕事を頼まないことです。なお、足場が隣家の敷地に入ってしまうときは、かならず事前に承諾を得てください。

(2)養生ネット設置
 周囲に汚れや塗料が飛散しないよう、養生ネットで建物全体を覆います。その日の作業終了後に強風が吹いていた場合、ネットが飛ばされたり、うなり音が近隣騒音になる場合があるので、ネットは足場に巻きつけて帰ってもらいましょう。

(3)高圧水洗
 高圧洗浄機で高圧の水を吹きかけ、外壁に付着している汚れを洗い流します。この場合、高圧洗浄水が飛散して隣家や車を汚す可能性があるので、メッシュシートではなく防炎シートのような洗浄水が飛散しないものの使用をおすすめします。木部やモルタル壁がもろくなっている場合、高圧で破損することもあるので、塗装業者は壁の状態を見て手洗いに切り替えます。水洗いの後は1日かけて乾燥させるため、次の作業は2日後以降になります。

(4)下地調整と養生
 美しく均一に塗料を塗るため、モルタル壁の下地をチェックします。幅3ミリメートル以上の亀裂が入っていた場合は、エポキシ樹脂などを注入して、亀裂を埋めます。また、窓などの塗装しない部分をビニールで覆って養生します。

(5)下地材塗布
 モルタル壁に、シーラーまたはプライマーと呼ばれる下地材を塗ります。壁の寿命を伸ばし、外壁塗装を美しく仕上げるには、この下地材塗布が重要。壁の劣化具合によって、一般用、強力用、特強力用があり、築30年以上のモルタル壁には通常、強力用以上が使われます。

(6)仕上げ材塗布
 仕上げ材は中塗り、上塗りの2回塗ります。6〜7年で塗り替えるならゴム系弾性塗料、12〜15年で塗り替えるならシリコンセラミック塗料がよく使われるようです。塗料は各メーカーから各種出回っています。カビの発生を防ぐ防カビタイプ、汚れがつきにくく落としやすい低汚染タイプ、水を通さない代わりに湿気を通して壁を呼吸させる透湿度タイプなど。色・値段・特徴を業者にきちんと説明してもらい、納得のいく仕上げ材を選びましょう。

(7)木部・鉄部塗装
 塗装作業の最後は、木部と鉄部の3工程。ケレン(表面の汚れ・錆落とし)をしっかり行ない、それぞれ木部専用塗料、鉄部専用塗料で下塗り、上塗りの2度塗りします。

(8)点検確認
 足場が組まれている間に、施主は業者の説明を受けながら、仕上がりを点検確認します。この時点ではまだ修正可能なので、気になる点があれば些細なことでも質問しましょう。業者側にしても、後から何か言われるより、この時点で言ってほしいと考えています。

(9)足場解体
 点検確認を終えたら、足場を解体し、掃除・後片づけで工事は終了。もし、足場が当たって塗れなかった箇所があれば、解体後に塗ってもらいましょう。

標準的な住宅で約75万円から

 外壁塗装にかかる費用は、延床面積100平方メートル、2階建ての標準的な木造住宅の場合、木部・鉄部・モルタル壁塗装で約75万円(シリコンセラミック塗料使用)からがひとつの目安です。築年数が古く、下地材を多めに塗布した場合は約5万円アップになります。

 標準と比べて、木部が多い住宅の場合は、同じく延床面積100平方メートルで約80万円から。数寄屋造りの京町家風住宅の場合、同じ延床面積で約100万円からになります。

 最後に、一言ご注意を。

 外壁塗装工事費のうち、足場架設にかかる費用は、一般的な延床面積100方メートルの2階建て住宅の場合、15〜20万円。外壁面積でいえば、1平方メートルあたり900〜1300円。実際は外壁よりも外に足場を組むため施工面積は外壁面積よりも多くなります。足場代は意外にかかるものです。

 ときどき、「この近くの現場で足場を使ったので、移動費がかからないから足場代をタダにします」などと、飛び込みでセールスを仕掛けてくる塗装業者がいます。しかし、足場を組む手間はどこでも同じですから、無料なんてあり得ません。むしろ、足場代を無料にする分、かならずどこかの料金を水増ししているはず。飛び込みの塗装業者には仕事を依頼しないほうが無難です。

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この記事を書いた人

モリタマネジメント株式会社 代表取締役

宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、ファイナンシャルプランナー、増改築相談員、二級建築施工管理技士。 LATUバリ建築スクール(インドネシア、バリ)ディプロマ取得。 1952年生まれ 兵庫県出身。早稲田大学卒業後、積水ハウス株式会社に入社、特建事業部(ゼネコン部隊)に配属。主に土地所有者の土地有効利用を中心とした営業に18年間従事する。また自社集客手法の独自企画や金融機関等のセミナー講師も務めて実績をあげる。 在籍期間の完工実績棟数は387棟。全国特建事業部表彰(特建営業300人中1位)、社長表彰(全社営業3800人中2位)、全社チーム別獲得粗利益表彰(全社全900チーム中1位)などの記録多数。退職するまでプレーイングマネージャーにこだわり続けた。 94年に建築リフォーム会社を設立し、現在まで22年間でテナントビル・マンション、店舗、住宅などのリフォーム工事を中心に約4000件余を完工。不動産の事業化プランニング、賃貸収益物件 (テナントビル、マンション)や店舗の収益最大化手法には定評があり、不動産オーナーの熱烈なファンが多い。 2009年、中小企業コンサルを目指して「ナニワの再建屋」桂幹人の門をたたき薫陶を受ける。桂幹人の実践的コンサルティングと自らの経験とを融合させた「モリタメソッド」を完成した。11年、多くの事業家を実践指導し、新たな事業を創る実践コンサルティングを開始、賃貸ビル・マンションオーナーの満室セミナー、工務店の脱下請け事業構築セミナー、中小企業経営者の新規事業構築勉強会(実践的指導)主催。また経営者、営業幹部の個別コンサルティングも行なっている。 指導先業種は、建設業、工務店、リフォーム会社、鉄工所、内装業、建設資材問屋、自動車輸出入業、子ども服セレクトショップメーカー、自費診療専門整体院チェーン、ブライダルを手がける呉服店、ヒーリングサロン、多店舗展開の美容室、大阪黒門市場マグロ専門店、デザイン事務所の新規事業支援等多岐にわたる。

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