賃貸に防犯カメラって自分でつけてもいいの? 設置の際に気をつけること
ながれだ あかね
2023/11/06
マンションやアパートのエントランスなどに設置してある防犯カメラ。ついているだけで犯罪抑止効果もあって、安心感がありますよね。もし住んでいる賃貸物件に防犯カメラがついていなかったら、個人的に設置してもいいのでしょうか?
❶賃貸物件に防犯カメラを個人的に設置していいの?
賃貸物件に防犯カメラがついていなかったり、防犯カメラがダミーだった場合、防犯面が心配な方もいるかもしれませんね。その場合、自分で防犯カメラを設置してもいいのでしょうか?じつは、賃貸物件や集合住宅にて、無断でカメラを設置するのは法律違反になる可能性があります。(個人情報保護法)プライバシー侵害としてトラブルに発展する可能性もあるんです。
→まずは大家さんや管理会社に相談しましょう。場合によっては大家さんがエントランスに設置してくれることもあります。
個人的に設置する場合は、大家さんや管理会社の許可が必要です。他の住人が映らない場所の場合(自分の部屋の前など)にはOKがでることも。どうして防犯カメラを設置したいのか必要性をしっかりと説明することが大切です。
❷防犯カメラの設置が許可された場合に気をつけること
- 設置場所と撮影範囲・・・防犯の観点から必要な場所と範囲に絞って、他の住人が映らないように設置しましょう。
- 映像管理に注意する・・・映像データを流出させた場合、名誉毀損など訴訟問題に発展することも。不用意に人に見せたり、データを渡してはいけません。犯罪被害の映像が撮れた場合には、警察に相談しましょう。
- 共有部分の設置は慎重に・・・壁や天井を傷つけないようにしましょう。
- 防犯カメラの周知・・・「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼るなど、防犯カメラを設置していることを隣人や近隣住民に知らせましょう。
※いたずらなどの被害で困っている場合、防犯カメラを設置する前に管理会社や大家さんに相談することで解決することもあります。
❸防犯カメラの種類と機能
<防犯カメラの種類>
1.BOX型(バレット型)
- 店舗や屋外で見かける四角い筒型のカメラ
- 存在感があるため犯罪抑止効果がある
- 撮影方向は一方向で固定されている
- 広範囲を撮影するには複数代設置が必要
2.360度の防犯カメラ/ドーム型
- 形状は丸型でドーム状、設置場所の周囲全体を録画できる
- 広範囲を撮影できるので、カメラを何台も設置する必要がない
- カメラ本体が目立たないので風景の邪魔にならない
- 撮影方向がわかりにくいため、カメラの死角に入りにくい
3.PTZ(パンチルトズーム)型
- 遠隔操作機能がある
- カメラのレンズを左右・上下に動かし、映像の拡大・縮小が可能
- 監視員がいる場合に、リアルタイムで操作できる
- 価格が高い
<他にもあると便利な防犯カメラの機能>
- 録画機能
- 音声録音
- 防塵(ぼうじん)、防水機能(耐久性が高いため屋外でも安心して設置が可能)
- 赤外線照明付きデイナイト機能(照度が基準を下回った夜は白黒のナイトモードで撮影できる機能。一台あれば、日中・夜中でも対応が可能)
- 人感センサー(赤外線や超音波を利用して温度により人を検知できる機能)
<あとがき>
今回紹介したもの以外にも、防犯カメラにはいろいろな種類や機能がついているものがあって驚きました。防犯カメラを設置することで犯罪の抑止力にもなり、もし事件が起きてしまった場合もカメラの映像が解決につながるかもしれません!引っ越しの際には、物件にどんな防犯カメラがついているか確認してみてもいいかもしれませんね。
(絵・文/ながれだ あかね)
この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/