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高橋 洋子
2016/09/01
ガラス用フィルムでガラスを簡単にデコレーション&リノベーション
<今回紹介するDIY>
難易度 ★☆☆
予 算 ¥1500〜
住まいのなかで、窓や室内用ドア、家具の扉などに多く使用されているガラスという素材。透明なガラスのほかに、片面が凹凸になっている型板ガラス、乳白色のすりガラスなどさまざまな種類があります。
今回はステンドガラス風のガラス用フィルムを使って、無機質なガラス面をデコレーションする方法をご紹介します。差し込む光を楽しめるだけでなく、紫外線カットもしてくれますよ!
ガラス用フィルムにはいろいろな機能がある
ガラス用フィルムは色やデザインなど多くの種類がありますが、機能にもさまざまな種類があります。これらの機能は単体ではなく、ひとつのフィルムに複数の機能が付加されているものも多いので、用途に応じた機能のものを選ぶとよいと思います。代表的な機能をご紹介しておきましょう。
○紫外線カット
多くのものが99%以上の紫外線カットと表示されています。窓に貼る場合は全面に貼ることで効果が発揮されます。
○飛散防止フィルム
ガラス面が割れてもガラスの破片が飛び散らない効果があります。窓以外にも室内用ドアや家具のガラス面に貼ることも多いです。
○防犯フィルム
飛散防止フィルムより厚みのあるフィルムで、窓を割って侵入されるのを防ぐ効果があります。
○目隠しフィルム
浴室や脱衣所等の人の影が窓に出ないように不透明色になっています。
○結露防止シート
緩衝材(プチプチ)のような形状で窓ガラスに空気層をつくり熱の移動を防ぐ効果があります。
ガラス面の形状によっては、ガラス用フィルムを貼ることができないものがあるので注意してください。
一般的に、透明ガラスや型板ガラス等は問題がありませんが、網入りガラス(ガラスのなかに針金が格子状にはいったもの)や複層ガラス、断熱ガラスの一部はフィルムを貼ってしまうことで太陽光の熱がガラスから放熱されず、場合によっては熱で割れてしまう危険があります。それぞれの商品には、ただし書きが表示されているので必ず確認してから購入しましょう。
ガラスフィルムの貼付け方法ですが、次の3つが主なものになっています。
・はくりフィルムを剥がしてそのままガラスに貼る粘着タイプ
・はくりフィルムをはがしながら水溶液(中性洗剤+水)を吹きかけて貼るタイプ
・霧吹きで水を吹きかける水貼りタイプ
バスルームのガラスドアにガラスフィルムを貼ってみる
それでは、バスルームのガラスドアにガラスフィルムを貼ってみましょう。
○用意するもの
メジャー、はさみ、タオル(またはプラスチックヘラ)など
○手順
(手順1)
今回は、ステンドガラスのようにデコレーションできる、貼って剥がせるガラスフィルム((株)ニトムズ 「デコルファウィンドウシートM4201」)を使用します。これは、はくりフィルムを剥がして貼るだけの粘着タイプになっています。
まず、貼りたいガラス面をメジャーで測り、同じ大きさに窓フィルムをハサミでカットします。カットする際、フィルムの模様の端などを目安にして切っていくと曲がったりせずに切ることができて、しかも線を引く手間も減るのでおすすめです。
(手順2)
ガラスフィルムの裏面にある、はくりフィルムが剥がしにくい場合はセロハンテープ等を端にはると剥がれやすいです。はくりフィルムは、全部剥がさずにおいておくことがポイントです。
(手順3)
今回のガラスドアは型板ガラスだったので、凹凸面ではないほうの、つるつるとしたガラス面にはります。ガラス面は、きれいに掃除して乾燥させておきましょう。
はくりフィルムをゆっくり剥がしながら、タオルやプラスチックのヘラを使って空気を押し出すようにしながら貼っていきます。貼付けたフィルムのなかに空気が入ってしまった場合はタオルやヘラで外側へ空気を押し出すか、針で小さな穴を開けて空気を抜きましょう。
模様のあるガラスフィルムなら、小さな空気層ができてしまっても、ほとんど目立ちませんので初心者にはおすすめです! ステンドガラス風のおしゃれなドアになり、差し込む光を楽しめるバスルームになりました!
貼って剥がせるタイプのものでも、賃貸物件の場合は、ガラスフィルムの使用期間は1年間ぐらいを目安にしたほうが安心です。模様替えを兼ねて取り替えておくことで、糊面が劣化しガラスに癒着するのを防ぐこともできます。
窓やドア以外に貼ってみるのもおすすめ!
あまったガラスフィルムは窓や室内ドアのガラス面以外にも貼ってみてはいかがでしょう。たとえば、トイレのドアにある小さな窓、壁掛けミラーの縁取り、ガラスボトルなど、透過性のある平滑な面に貼って楽しむことができますよ。
クリアーなガラスも気持ちのいいものですが、カラフルなガラスは、光を通すことで明るく楽しい気分にしてくれます。ぜひお試しください。
この記事を書いた人
暮らし研究所エメラルド・ホーム代表
暮らしのジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 1979年岐阜県生まれ。 情報誌の編集、フリーライターを経て現職。空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、お得なマネー情報の研究に目覚め、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。講演・執筆・FP相談を通じて、家探しの基本から中古住宅の価値向上とリノベーションの魅力を伝えている。空き家活用に関するセミナーは3年でのべ2000名が参加し、「わかりやすくて、おもしろい。勇気がもらえる」と幅広い世代から好評を得ている。著書に『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)、『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)など。