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いまさら聞けないお手入れの基本

フローリングを美しく。正しいワックス掛けと拭き掃除のコツ

桑田 唯桑田 唯

2016/08/30

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正しいお手入れで長く美しく

最近は、畳の部屋がない家も増えてきて、フローリングが一般的になってきました。フローリングがあしらわれた部屋は、暖かい雰囲気で、見た目にもおしゃれです。

しかし、フローリングは正しくお手入れしないと、時間が経つにつれて傷がついたり、変色したり、ツヤがなくなったりすることも。フローリングを長く美しく使うには、正しいお手入れが必要です。そこで今回は、フローリングの正しいお手入れ方法をご紹介したいと思います!

フローリングは傷や水に弱い

ご存知の通り、フローリングというのは本物の木が使われた床のことです。無垢材をそのまま使った無垢フローリングと、合板の上に木目のある薄い板を貼った複合フローリングに大きく分かれます。

自然の木が使われているので、クッションフロアーやビニールクロス製の床に比べてデリケート。そのため、普段から取り扱いに気をつける必要があります。

まず、木は柔らかいので、家具を引きずったりするとすぐにキズがついてしまいます。家具の下にはマットを敷いたり、椅子の脚にフェルトやゴムキャップをつけるのがおすすめです。

また、木は水分を吸収しやすく、湿気が多いとカビやひび割れが発生してしまうことも。水などをこぼしたらすぐに拭き取るようにし、台所などの水回りではマットを敷くようにしましょう。さらに、ファンヒーターなどで乾燥しすぎるとこれもまたひび割れの原因になるため、風が直接当たらないよう風向を調整しましょう。

醤油やコーヒー、洗剤などをこぼして放置していると、シミになってしまいます。こちらもすぐに拭き取るようにしましょう。

毎日のお手入れは“から拭き”で!

フローリングはホコリが目立ちやすいので、こまめにお掃除をしたいですよね。ただし、先ほどお伝えしたようにフローリングは湿気に弱いので、毎日のお手入れはなるべくから拭きで行なうようにしましょう。乾いたモップや雑巾でから拭きすると、掃除機では取れにくい細かい汚れも取れますよ。

から拭きでは落ちない汚れに関しては、固く絞ったぬれ雑巾を使って落としましょう。中性の住居用洗剤も使えますが、洗剤を使ったあとは再度水拭きで洗剤を拭き取るようにしましょう。

汚れが溜まるとどうしても水拭きが必要になってきてしまうので、なるべくこまめに掃除をして、汚れを取りやすいうちにとってしまいましょう!

また、普段のお掃除にメラミンスポンジを使っている方も多いと思いますが、フローリングに対して使うのはNGです。メラミンスポンジは目の細かいヤスリのようなもので、磨く・削る作用があるため、床の表面のワックスを削り落としてしまい、その部分だけ光沢がなくなってしまいます。

正しいワックス掛けの方法とコツ

フローリングといえば、ワックス掛けも大切です。ワックスをかけると、木の表面を保護してくれ、光沢を出すこともできます。フローリングの種類によっては、ワックス掛けが不要なものもあるので、事前に確認しておきましょう。

ワックスをかける頻度は、約半年に1回。早く乾燥させるために、湿気の少ない晴れた日に行なうのがベストです。

ワックス掛けの前準備として、掃除をして汚れを取っておきましょう。このとき化学雑巾など洗剤が含まれたものを使うと、ワックスがムラになりやすいので、使わないようにしてください。剥離材を使って古いワックスを剥がしてから行なうべきだという意見もありますが、剥離材は床材をいためてしまったり、変色したりすることもあるため、素人がやるのはおすすめしません。

ワックスの種類は水性樹脂ワックスが一般的。毛足の短いワックス掛け用モップや、Tシャツなどの古布を使うとかけやすいです。部屋の端から木目方向に沿って、薄く塗りましょう。たっぷり塗るとムラになりやすいですし、乾くのにも時間がかかってしまいます。床に直接ワックスを撒くのも厳禁です!

一通り掛け終わったら、乾燥させましょう。乾燥時間の目安は、夏場なら30分、冬場なら60分以上と覚えておいてください。

以上、フローリングのお手入れのご紹介でした。ワックス掛けは少し面倒…という方は、最近では10分ほどで乾くお手軽なワックスシートも売っているので、そちらを使うのもおすすめです。

 

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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