ワイヤーネットを使った簡単”ハンギングフレーム”のつくり方
嶋崎都志子
2016/08/04
亀甲ワイヤーネットは扱いやすいので初心者にもおすすめ
<今回紹介するDIY>
難易度 ★☆☆
予 算 ¥900〜
ホームセンターには、普段の暮らしのなかではあまり目にしないような材料がたくさん売られていますが、”亀甲ワイヤーネット”もそのひとつではないでしょうか?
亀甲ワイヤーネットとは、ワイヤーを小さな六角形に編みこんであるネットのこと。子どもの頃、飼育小屋で見かけたようなどこか懐かしくかわいらしいデザインです。
ホームセンターでは必要な数量だけ購入することができて、価格も10cmで¥50〜と安価です。細いワイヤーなので切ったり、折り曲げたりと加工もしやすいため、DIY初心者にも扱いやすくおすすめの材料です。
今回は木製フレームと亀甲ワイヤーネットを使って、インテリアに取り入れられるDIYをご紹介します。
《基礎編》ハンギングフレームをつくってみよう
まずは基礎編から。出かけるときに忘れがちなポイントカードや診察券、雑貨などを掛けておくことができるハンギングフレームのつくり方をご紹介します。
壁にいろいろなものをひっかけられる上、画鋲跡をたくさんつくらずにすむので、賃貸物件にお住まいの方にもおすすめできます。
○用意するもの
木製フレーム
亀甲ワイヤーネット(白)
ニッパー
タッカー(厚手の布や木材にも打てる建築用の強力なホチキス。100円ショップでも手に入ります)
○作業の手順
(1)ワイヤーをフレームに合わせてカット
木製フレームの内側に納まるよう、ワイヤーネットをニッパーでカットします。ねじってある部分は硬くて切りにくいので、ワイヤーが1本になっているところを切ります。カットした部分はとがっているので怪我をしないように気をつけてください。
(2)ワイヤーネットをフレームに留める
フレームの裏側から、ワイヤーをタッカーで留めます。タッカーは、フレームの1辺につき4〜5カ所留めるようにしてください。タッカーの針がワイヤーをまたぐように留めるのがポイントです。少し針が浮いてしまった場合は、金槌で叩いてしっかり留めてください。
(3)反対側のワイヤーネットを留める
先にワイヤーネットを留めたフレームの一辺とは対極にある辺にタッカー留めをします。ワイヤーネットを少し引っ張るようにして留めると、ネットがたるみません。
(4)残り2辺のワイヤーネットを留める
残りの2辺もそれぞれワイヤーネットを引っ張るようにしてタッカー留めをすれば完成です! さらに裏面に布を貼るなど、アレンジしてもいいですね。
このワイヤーネットを利用したハンギングフレームは、簡単につくることができて便利に使えるだけでなく、インテリアの雰囲気を壊すこともないので、本当におすすめです。
《応用編》通気性バツグン!ワイヤーネットのキッチン扉
ハンギングフレームが完成したら、次は応用編に挑戦してみましょう。
キッチンシンク下のスペースは、調味料や乾物置き場、鍋やボウルの収納などさまざまな用途で使われています。通気性が気になりますし、どこに何がしまってあるのか、外から見えたらいいと思いませんか?
そこで、いまついている扉を、ワイヤーネット扉に変えてしまうのはいかがでしょう。既存の扉の丁番金具を利用すれば簡単に取り替えることができますし、木製フレームを使うことでナチュラルなキッチンに変身します。
○用意するもの
ハンギングフレームと同じです
○作業の手順
(1)フレームにワイヤーを張る
キッチン扉の大きさに近い木製フレームを選びます。幅が合っていれば、高さは若干合わなくても取りつける位置で調整ができるので、あまり厳密に考えなくても大丈夫です。基礎編でやったのと同じように、木製フレームにワイヤーネットを張っていきます。
(2)キッチン扉を外す
キッチン扉を外します。扉の丁番金具から、扉を留めている部分のネジだけ外してください。扉とネジは現状回復のためになくさないように保管しておきましょう。写真のようなスライド丁番ではなく、ほかの形のものでも方法は一緒です。
(3)結束バンドで木製フレームを固定
丁番金具のネジ穴を利用して、結束バンドで木製フレームを固定します。金具の2カ所のネジ穴に結束バンドを通すのですが、はじめは結束バンドをすべて緩く留めておくことがポイントです。扉の高さや位置を調節しながら少しづつ締めていくようにしましょう。
(4)開け閉めを確認
扉の開け閉めを確認したら完成です! なかの様子も見えすぎず、通気性もよいおしゃれな扉になりました。
今回使用したワイヤーネットは白色ですが、黒や緑、アルミ色などもあります。スプレー塗料でお好きな色にしてもいいと思います。フレームの大きさを変えれば充実した壁面収納もつくれます。
ちょっとしたお部屋のイメージチェンジを考えている方は週末DIYにいかがでしょうか。
この記事を書いた人
DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター
ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。