貼るだけ! 超簡単! テープでタイル壁がオシャレに大変身!
嶋崎都志子
2016/05/05
簡単! 貼るだけで大変身!
<今回紹介するDIY>
難易度 ★☆☆
予 算 ¥1000〜
タイルは紀元前に造られたピラミッドの内装にも使用されているほど古くからある耐久性、防火性、防水性、装飾性のある普遍の内装材です。メンテナンスも簡単で独特の質感と色合いで人気がありますが、賃貸物件のキッチンの壁面に貼られているタイルは自分好みでない場合も多いものです。そんなときはタイル柄マスキングテープで簡単に、でも大変身させてしまいましょう!
進化したインテリア用マスキングテープは色も柄も豊富
もともとマスキングテープとは、建築物の塗装や充塡材の作業を行なうとき、また絵画の着彩のときにはみ出してほかの面を汚さないようにするためのカバー(養生)するテープです。仮止め用のため、弱粘着なので剥がしやすく貼りつけていた面を痛めないという特性があります。
いまではその特性を活かして、インテリアデコレーション用に色や柄が充実したものが販売されています。幅も5ミリメートルくらいの極細ものから、200ミリメートルの幅広いものまでそろっているので、今回はタイルの大きさに合わせて100ミリメートル幅のエキゾチックなタイル柄のマスキングテープを貼ってみましょう。
幅広マスキングテープを貼るポイントは
100ミリメートル幅のマスキングテープは、約10メートル巻のロール状で売られています。価格はだいたい¥900〜です。今回は柄違いの同系色のものを使用します。
幅広のマスキングテープはシワになりやすいのでゆっくりと貼っていくことが大切です。初めに目安となるタイル1段に貼っていきます。目地に沿ってタイル1枚分を貼付けておき、そのあと軽くロールを引っ張りながらタイル2〜3枚分のマスキングテープをタイル面には貼りつけずに浮かせたままにしておきます。
ロールを持っていないほうの手の指の腹を使って、ゆっくりとなでながらシワにならないようにタイル面に丁寧に貼っていきます。
2段目からも同じように目地を目安に貼っていきます。同じ柄を連続で貼ってもよいのですが、同系色のデザイン違いのものを組み合わせたり、既存のタイル面の段を残してみたりと自分好みにアレンジしてみると楽しいですよ。
シワができてしまったり、曲がってしまったりと、うまく貼れるか気になると思いますが、あまり心配しなくても大丈夫です。
●もしもシワが寄ってしまったら…
弱粘着のテープなので、すぐに綺麗に剥がすことができます。シワが寄ってしまった部分を一度剥がして再度ゆっくりとやり直しをすれば大丈夫です。
●水平にならず曲がってきてしまったら…
幅広のマスキングテープの場合、ほんのわずかなゆがみから貼っていくうちに水平が保てなくなってしまうことがよくあります。その場合は無理に引っ張って修正せずに、タイル目地などの上で一度カッターで切ってしまい、再度続きを貼っていくほうが綺麗に軌道修正できます。
マスキングテープはここに注意!
マスキングテープはあくまでも仮止め使用のものなので、あまり長い間、貼り続けることはできません。糊面が癒着し剥がしにくくなる場合もあるので、賃多物件の場合は模様替えや掃除も兼ねて1年に1回くらい張り替えることをおすすめします。
日頃のお手入れとしては若干の撥水性はありますが防水ではないので、水で濡らしてしまった場合はすばやく拭き取っておきましょう。
また防炎ではないので、ガスコンロ回りなどは火元から80センチメートルくらい離して貼るようにします。どうしてもガスコンロ近くに貼りたい場合は、耐熱性の高いアルミニウムホイル性のタイルステッカーなどを利用してみてもいいと思います。
(参考) http://item.rakuten.co.jp/charmingmarket/ts-alc/
初心者でも簡単に貼れる上、見栄えが大変身する充実感はいままでご紹介してきた”賃貸でもできるDIY”のなかでもイチオシです! ぜひ試してみてくださいね。
この記事を書いた人
DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター
ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。