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シェア生活をもっと楽しむコツ(2)

ライフスタイルの違いを楽しもう!十人十色のシェアライフ

内野匡裕

2016/03/28

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違いを楽しむことがシェアの醍醐味

 シェアハウスに集まる人は、年齢も性別も、職業もばらばらです。出身地も、歩んできた道も違う人たちが集まるわけですから、価値観も多種多様になります。そんなばらばらな人たちですが、「シェアハウスに住んでみよう」と思ったことは同居人みんなの共通点です。それまで経験してきたことや、人と過ごす心地よさを最大限に楽しみましょう。

 たとえば、同じ料理のつくり方でも、味噌汁に入れる豆腐の切り方やカレーに入れる具材など、家によって違います。自分のなかで常識だと思っていたことがひっくり返されることも多いので、普通の1日を送っているだけでもたくさんの刺激を受けられます。

 特に働き盛りの時期は、仕事のことなどでひとり悩むことも多いはず。そんなときに自分を客観的に見てくれる相手がいたり、予想外のことで驚かせてくれる相手がいたりすると思った以上に励まされます。

 ある女性のケースをご紹介しましょう。

 彼女が初めてシェアハウスに住んだのは海外留学時で、彼女以外は全員が英語圏の出身者という環境でしたが、国籍の違いがあってもそれほどストレスに感じることはなかったそうです。

 それは国籍によって「違いがある」ということを前提に引っ越したため、自然と自分と違う文化を受け入れる心構えができていたからかもしれません。彼女が暮らしていたのは、男女共同のシェアハウスでしたが、男性陣は力仕事をやってくれたり、週末はクラブに一緒に音楽を聴きに行ったりと、ひとりではできない体験もたくさんできたそうです。

 日本に帰国してからは女性3人で一軒家をシェアしていたそうですが、同居人がこだわりのシャンプーを使っているのを見て美容に興味を持ったり、雑誌の編集をしている同居人の影響を受けて普段は読まない本を貸してもらったりと和やかなやり取りがたくさんあったそうです。

「人と違って当たり前」ということを再認識して、ポジティブに共同生活を送ることでいろいろなことを吸収してみましょう。あなたも自分では気づかないところで、同居人の人生を変えるような刺激を与えているかもしれません。

細かいことにはこだわらない

 他人と生活する上では、相手が持っている意見や価値観に対して寛容であることが大切になってきます。「自分の生活習慣と違う」と感じることがあっても、どちらが悪いとも言い切れない場面が多く生じてくることは覚悟しておきましょう。

 お互い人間なので、ときには「これはマナー違反だと思う」「もっときれいにしてほしい」などといった小さなストレスが溜まって喧嘩になることもあります。でも、一緒に生活を続けていくにはお互いが納得できるよう話し合い、時には自分が折れることも必要です。

 先ほどの女性の例でいえば、お互いの意見がぶつかったときは、「ほかの住人はこのことを不便に感じていないか」を基準に考えるようにして解決を心掛けていたそうです。「玄関の靴箱のスペースが不公平だ」という話になったときは、思い切って靴の数を減らしたこともあるそうです。物は減りましたが、結果的に心はスッキリしましたと話してくれました。

 当番制でゴミ出しなどの家事を決めていても、つい忘れてしまうこともあります。そういうときは「ゴミ出ししておいたから、来週お願いね」など、お互いが円満に解決できるような声掛けをしましょう。ミスしたことをお互い補え合えることもシェアのいいところです。

 お互いに、調子がいいときもあれば悪いときもあるということを頭において、うまく生活を続けていく「ゆるい努力」をすることがシェアハウスに住むコツかもしれません。

「自分の価値観」を知る

 違う人生を歩んできた人と過ごすことは、自分が何を好きで、何にこだわりたいのかはっきりさせることができます。いまの時代はシェアハウスに住まなくても、SNSやインターネットを通じて遠く離れた人や知らない人と会話をすることができますが、やはり同じ空気を吸いながらリアルなコミュニケーションをとることがいちばんです。

 たとえば将来はどんな仕事をしていたいか、何歳までにどんなことをしてみたいか話してみると、その人がどんな価値観を持って生きているのかがわかります。「将来は起業したい」という同じ目標を持つ人が集まっても、金融系の人は資金面からアプローチしたり、コンサルタントの人は事業計画の話をしたりと自分とは違う物差しを持つ人が集まるそうです。

 多くの人は「職場」と「自分」のふたつで物事を考えがちですが、そこにプラスしてシェアハウスというサードプレイスを持つことで、ほかでは得られない価値を見出すことができるようになります。

 視野を広げることは、自分の人生における幸せを見つける力につながるかもしれません。シェアメイトは一時でも人生で共に生活をする「縁」のある仲間です。物のシェアだけではなく、一緒に情報のシェアや価値のシェアを楽しみましょう。

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この記事を書いた人

株式会社彩ファクトリー 代表取締役

10年前に国際交流経験を求めてシェアハウスに入居。自分自身が体感した「人との交流から得られる気づき、学び、視野の広がり、共に体験し、感動できる喜び」を、社会に受け入れられやすい形にリメイクして届けたいと、シェアハウスの事業化を決意する。 以来、勉強のために10物件に住み、200物件以上を見学、シェアハウス運営会社を副社長として設立し、デザイナーズシェアハウス4件を運営。その後、独立して株式会社彩ファクトリーを設立。 ひとり暮らしでは得られない「体験」の得られる環境にこだわり、コンセプトシェアハウスを17件プロデュース。全330室を運営。 起業家が切磋琢磨を楽しむ「起業家シェアハウス」は、起業家同士が日常的に相談し合い、刺激を与え合い、目標の実現を加速することを目指して運営。共用のセミナールームにてさまざまなビジネスイベントを開催している。これまで4年間運営し、上場企業の創業者や年商50億円規模の経営者も入居している。 また、「英語漬けシェアハウス」では、外国人が20パーセント以上となるように調整し、共用ラウンジでは英語で話すことをルール化、シェアハウス内で週2回の英会話レッスンを開催する。また、毎月国際交流パーティーを開催し、外国人との国際交流を日常化している。 その他、シングルマザーシェアハウス、東大合格シェアハウスなど、多くのコンセプトシェアハウスをプロデュースする。 彩ファクトリー http://irodorifactory.com

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