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シェアハウス生活で注意すべきこと(3)

シェアハウスのここが楽しい! 暮らしてわかる共同生活のメリット

内野匡裕内野匡裕

2016/03/17

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ひとり暮らしより安心

いつも誰かがそばにいるシェアハウスは、ひとり暮らしに比べていざというときに安心感を得られます。たとえば、地震や災害が起こったときなどは、誰かがそばにいるだけで心強いですよね。

ある入居者の人は、東日本大震災の直前にシェアハウスに引越し、震災が起こった後は同居人と水や食糧を備蓄したり、一緒にニュースの速報を見たりして不安を分かち合っていたそうです。仕事の自宅待機などもありましたが、同居人がいることで少し安心でき、絆も深まったように思えると話されていました。

また、複数の人が住んでいる分、防犯面でも安全といえます。建物のなかに人が誰もいないという時間帯が短いので、不審者や空き巣対策にもなりますし、信頼できる男性のシェアメイトがいると心強いですよね。

独立した大人の集まりなので、家族ほど親身にはなれなくても同じ屋根の下に住んでいる身としては同居人が体調を崩したり、気分的に塞いでいたりしたら気になるものです。信頼関係があれば、薬や飲み物の調達も頼みやすいので、お互い助け合うことができます。

交流が楽しい

ひとり暮らしでは、家に帰ると当然ひとりきりです。ひとりでリラックスする時間も大切ですが、シェアハウスでは「誰かとごはんを食べる」「職場の人とはできない話をする」などという楽しみを持つこともできます。特に約束をしていなくても、仕事から帰ってきてリビングにいる誰かと話しながら食事をとるだけであたたかい気分になれるものです。

外交的な人が多いシェアハウスであれば、住人同士や友達を呼び合ってパーティを開催したり、料理やゲームなど共通の趣味で盛り上がることもあるでしょう。気が合うシェアメイトができれば、休日も一緒に出掛けたり、お金を出し合って物を共有したりとプライベートが充実します。

職業や年齢がバラバラな人が集まるシェアハウスだからこそ、悩みごとや相談ごとに乗ってくれる人もたくさんいます。恋愛や仕事の話など、違う観点から意見を貰えて刺激になるはずです。もの寂しいときや、暇なときにも相手がいるというのはいいことです。お互いのことを思いやりながら、休日や食後などのリラックスタイムを心地よく過ごすのがシェアの醍醐味ともいえるでしょう。

便利&お得にシェアできる

食料品コーナーを見ていると、大容量で売っているお得用商品などがたくさんありますね。シェアハウスであれば、同居人と相談して野菜や果物など、一度に使い切れないものをシェアしたりすることもできるので、ひとり暮らしのように食べきれずに食材をダメにしてしまうことも減ります。調味料や香辛料もシェアできるので、料理のバリエーションも増えるかもしれません。

小型の家電なども、使う人が多ければ住人同士で話し合って新しく共同購入することもできます。たとえば、ティファールのような瞬間湯沸かし器や、リビングに置いておく季節家電を同居人でお金を出し合って購入するのもいいでしょう。朝、コーヒーを飲む人が多い家であればコーヒーメーカーを検討するなど、それぞれの趣味によってバリエーションを出せるのもいいですね。

ほかにも、ひとり暮らしでは留守中には受け取れなかった宅配便をかわりに受け取ってもらったりすることも可能です。大事な荷物の場合は自分で受け取るのが賢明ですが、信頼関係を築いて持ちつ持たれつの関係を築くのもシェアハウスならでは。「ありがとう」「何かあったら私にも頼んでね」など気配りと御礼を忘れずに、いい関係を築いておくと、お互い心地よく暮らせます。

自分が成長できる

ひとり暮らしでは、家に帰れば誰かの目を気にすることもありません。シェア生活では、個室以外のスペースでは家族や友人ではない人と共同生活をすることになります。最初は緊張するかもしれませんが、実は自分にますます磨きをかけるいいチャンスになるはずです。

学校や職場でいろいろな人と触れ合う機会はあっても、違う世代や違う職種、違う趣味を持つ人と生活する体験はなかなか得られないものです。毎日の触れ合いを通して、自分の行動範囲では考えることのなかった新しい価値観が生まれることがあります。新しく挑戦してみようと思うことや、スキルアップにもつながるかもしれません。

また、知らない人と暮らすことで協調性が育まれるのもシェアハウスならではの経験です。社会人になると、仕事以外で一から人間関係を築く機会は自ずと減っていく人が大半ですよね。共同生活での気遣いや言葉遣いなどがそのまま仕事の面でも反映され、人間的に成長できたという人もいます。

いろいろな住人がいるシェアハウス。なにか目標を持っている人は特に、ポジティブな影響をたくさん受けて成長できる可能性が大です。人の目があるということを前向きに捉えて、勉強や生活習慣などを組み込んでみるとシェア生活を通してもう一回り、自分が大きくなれるのではないでしょうか。

 

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この記事を書いた人

株式会社彩ファクトリー 代表取締役

10年前に国際交流経験を求めてシェアハウスに入居。自分自身が体感した「人との交流から得られる気づき、学び、視野の広がり、共に体験し、感動できる喜び」を、社会に受け入れられやすい形にリメイクして届けたいと、シェアハウスの事業化を決意する。 以来、勉強のために10物件に住み、200物件以上を見学、シェアハウス運営会社を副社長として設立し、デザイナーズシェアハウス4件を運営。その後、独立して株式会社彩ファクトリーを設立。 ひとり暮らしでは得られない「体験」の得られる環境にこだわり、コンセプトシェアハウスを17件プロデュース。全330室を運営。 起業家が切磋琢磨を楽しむ「起業家シェアハウス」は、起業家同士が日常的に相談し合い、刺激を与え合い、目標の実現を加速することを目指して運営。共用のセミナールームにてさまざまなビジネスイベントを開催している。これまで4年間運営し、上場企業の創業者や年商50億円規模の経営者も入居している。 また、「英語漬けシェアハウス」では、外国人が20パーセント以上となるように調整し、共用ラウンジでは英語で話すことをルール化、シェアハウス内で週2回の英会話レッスンを開催する。また、毎月国際交流パーティーを開催し、外国人との国際交流を日常化している。 その他、シングルマザーシェアハウス、東大合格シェアハウスなど、多くのコンセプトシェアハウスをプロデュースする。 彩ファクトリー http://irodorifactory.com

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