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シェアハウスの基礎知識(6)

あなたはいくつ当てはまる? シェア生活を始める前にチェックしたいポイント

内野匡裕内野匡裕

2016/03/10

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シェア生活に向いている人とは?

シェア生活に向いているのは、いったいどんな人でしょうか。ひとり暮らしや家族と暮らすのとは違って、他人同士が同じ屋根の下に住む「シェアハウス」、想像するのがむずかしいところもあります。

まず「自分のことは自分でできる」ことが第一条件です。他人に依存せず、身の回りのことは一通り自分でこなせる人は向いているといえるでしょう。シェアハウスは人と暮らす居心地のよさもありますが、精神的に自立していることでお互い気持ちのよい生活を保つことができます。社会人のシェア生活では、個々の生活能力が大事です。

次に「他人の価値観を受け入れられる」ことです。「常識」も人それぞれ基準が違います。自分が気にならなくても、他の人が気になることは意外とあるものです。いろいろな見方の人がいるのだな、というスタンスで視野を広く持ち、楽しむぐらいのつもりでいたほうがいいでしょう。

最後にポイントとなるのが「遠慮せずに意思疎通ができる」ことです。伝えるべきことはしっかり伝えることが大切です。相手に遠慮していいたいことがいえないと、我慢してばかりでストレスが溜まってしまいますよね。

コミュニケーションを取ることに対して消極的な人より、積極的な人が向いているといえます。シェアハウス生活にだんだん慣れてくると「相手を不快にさせずに伝えるべきことは伝える」バランス感が身についてくるものです。

ここを確認! 生活や設備利用のルールはどうなっているか

シェアハウスに住みたいと思ったら、自分がどんな暮らしをしたいのか具体的に想像してみましょう。何人ぐらいで暮らしたいのか、どんな人と暮らしたいのか、どのぐらいコミュニケーションを取りたいのか、など箇条書きにしてみるとわかりやすいです。

内覧先の候補となりそうな物件があれば、生活や設備利用などのルールを確認しましょう。ゴミ出しや共用スペースの掃除はどうなっているのか、設備の使用時間に決まりはあるのかなど、自分のライフスタイルを振り返りながらチェックします。

物件によって入居者に任されていたり、運営会社がきっちり管理していたりとスタイルが異なるので、仕事が忙しくてあまり家事はできないという人は共用スペースの掃除を運営会社が行なってくれる物件を選ぶなど、無理のない選択をしたいところです。

運営会社についてもチェックしましょう。案内役の担当者の人柄や雰囲気も大切です。シェア住居の場合、運営会社が共有スペースや入居者の管理に大きく関わってくるので、訪問頻度や清掃などの管理体制について聞いておく必要があります。運営会社が物件の現状をよく把握していない様子だったり、短期間でよく人が入れ替わったりする物件はなにかと注意が必要です。

事前に面談やメールで相性チェックを

住む前にすべてを見抜くのはむずかしいと思いますが、何度かメールでやり取りするうちに、その内容からシェアハウスのライフスタイルや考え方が見えてくることも多いです。「ゴミ捨てのルールはどうしているか」「守れなかった場合の罰則はあるのか」など、具体的に質問をしていくことで自分のこだわりも見えてくるともいえます。

また、相手のことを知るのも大切ですが、自分の心構えも大切です。ひとり暮らしでは気にしていなかった部分も、ほかの人にとっては生活上気になることかもしれません。人と生活することを考えて質問してみましょう。たとえば「喫煙する場合はどうしたらいいか」「異性の友人を連れてきてもいいか」など、具体的な質問を用意しておきましょう。

特に少人数のシェアハウスの場合は、入居者によってルールの厳しさや居心地のよさが大きく左右されることもあります。事前にどんな人が入居しているのか運営会社に質問してみる、入居者がいるときに内覧を頼むなどして相性を確認した方が、入居した後のギャップが少ないはずです。

新しい生活を始めるときは不安がつきものですが、新しいシェアメイトを迎える側も不安なものです。自分から積極的に知ろうとすることがお互いの安心感につながると考えましょう。

 

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この記事を書いた人

株式会社彩ファクトリー 代表取締役

10年前に国際交流経験を求めてシェアハウスに入居。自分自身が体感した「人との交流から得られる気づき、学び、視野の広がり、共に体験し、感動できる喜び」を、社会に受け入れられやすい形にリメイクして届けたいと、シェアハウスの事業化を決意する。 以来、勉強のために10物件に住み、200物件以上を見学、シェアハウス運営会社を副社長として設立し、デザイナーズシェアハウス4件を運営。その後、独立して株式会社彩ファクトリーを設立。 ひとり暮らしでは得られない「体験」の得られる環境にこだわり、コンセプトシェアハウスを17件プロデュース。全330室を運営。 起業家が切磋琢磨を楽しむ「起業家シェアハウス」は、起業家同士が日常的に相談し合い、刺激を与え合い、目標の実現を加速することを目指して運営。共用のセミナールームにてさまざまなビジネスイベントを開催している。これまで4年間運営し、上場企業の創業者や年商50億円規模の経営者も入居している。 また、「英語漬けシェアハウス」では、外国人が20パーセント以上となるように調整し、共用ラウンジでは英語で話すことをルール化、シェアハウス内で週2回の英会話レッスンを開催する。また、毎月国際交流パーティーを開催し、外国人との国際交流を日常化している。 その他、シングルマザーシェアハウス、東大合格シェアハウスなど、多くのコンセプトシェアハウスをプロデュースする。 彩ファクトリー http://irodorifactory.com

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