ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

どうする? 子ども部屋の引っ越し 〜モノの手放し方を学ぼう〜

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

絵・文/ながれだあかね

「使わないモノを捨てる」という感覚を持っている子どもは、少ないでしょう。そして「捨てる」ことが習慣にならずに成長し、社会人3年目まで汚部屋暮らしをしていた私がここにいまーす!!

モノが多いと気になって勉強に集中できない、テンションが下がる、掃除しないからホコリだらけで鼻水だらだら……。ホント、弊害だらけなんです。 

人生で数回あるかないかの「引っ越し」は、「モノへの感謝や手放し方」を折に触れて学べるチャンス! 子どもと一緒に引っ越し作業してみませんか。

<目次>
❶残すもの・手放すモノを知る 
❷荷物の分け方 梱包の仕方
❸親のサポート・声かけ

❶残すもの・手放すモノを知る

「何を残すか・手放すか」を決断するのは、大人でも勇気がいるし時間がかかること。子どもには特に余裕をもって“モノ”と向き合ってもらいたいので、引っ越しが決まった時点で親子一丸となって始めたいです。

まずは増えがちなおもちゃから

1.おもちゃの中から「よく使っていたり、気に入っているモノ」を3つまで子どもが選ぶ
2.残ったモノの中から手放すモノを子どもが決める

学校の教科書や習い事で使うモノは

今使っているものを捨てたら大変なので、混ざらないようにしっかりと分けておく。もう使うことのない昔の教科書・ノートなどは、子どもに確認しながら残しておくモノを選ぶ。好きな科目、がんばって書いたノート、日記など、それ以外は別のダンボールに入れておく。

着なくなった洋服は

今着ている服、お気に入りの服を子どもが選ぶ。それ以外の洋服の中から、手放すモノを子どもが決める。

<ポイント>
・絶対に「もったいない」という気持ちが出てくると思うので、最初は少ししか手放せないと思うけれど、それで大丈夫。時間をかけてゆっくり手放すモノを決めていこう。
・実物を残しておくのはかさばる、でももったいなくて捨てられない……というモノは、写真として残しておくといい。
・子どもが手放すモノを決めたとき、誰かに譲ったり寄付をしたりリサイクルできないかを子どもと一緒に考えてみよう。
・一度手放したモノは親が引き取ることで、視界からなくそう。

❷荷物の分け方 梱包の仕方

手放すモノ・持っていくモノが一通り決まったら、今度は梱包をします。

・ダンボールに「学校用具」「洋服」「おもちゃ」などあらかじめ書いておき、持って行くモノはその中に入れるようにする。
・洋服の畳み方なども学ぶ機会。

小さいお子さんの場合は、なかなかモノを箱に入れること=お片付けは難しいかもしれません。そこで親がすべてやっちゃうのは、もったいない! 「ゲーム」のようにやって、「片付け」は楽しいと思わせることが後々「片付け習慣」につながっていきます。

例えば……
・お母さんと競いながら箱に入れていくゲーム
「お母さんはぬいぐるみをやるから、○○ちゃんは積み木をあの箱にいれてね! どっちが先にしまえるか競争だ!」
・制限時間内に(歌一曲を流したり、砂時計をおいたり)箱へしまえるかな?
・がんばってできたら、ノートやダンボール箱にシールを貼ってあげたりして喜ばせてあげよう!

❸親のサポート・声かけ

1.「捨てなさい」と言わない

無理に捨ててしまい後から後悔することが多いと、次回以降捨てることに躊躇してしまうため。

2.親の独断で捨てない

子どもの気持ちを無視して捨てるのはNG。親が「もう着れないから」と思っていても、子どもにとってはとてもお気に入りの大切なモノかもしれない。その都度、一緒に考えること。

3.子ども自身に考えさせること

親が口を出してしまうと、自分で考える機会がなくなってしまう。時間がかかっても、自分で答えを出せるようにしてあげる。

4.モノを手放す・リサイクルすることの喜びを与える

小さいお友達に譲ったあとで、「お友達が喜んでいたよ。よく整理整頓してがんばったね。オモチャも喜んでいるね」などと譲ったことに対して相手の反応を報告したり、がんばったことを褒めてあげよう。

<あとがき>

子どもの意思を大切にしながら引っ越し準備をすると、たくさんの時間が必要です。引っ越しが分かった時点で、子どものモノは早めに着手しましょう!  

モノを手放したあとは、「やっぱり捨てなきゃよかったかな」と後悔することが多いにあります。そういった後悔は、「自分にとって何が大切か」という価値観を知る貴重な経験になるはず。子どもが落ち込んでいたら、「がんばってバイバイしたから、今度はもっと素敵なモノに出合えるよ」とポジティブな声かけをしたいですね!

 【そのほかの記事】
納戸ってなに? 収納だけではない納戸の使い方
“カツオブシムシ”が発生しやすい部屋とは? 引っ越し直後にすること
不動産会社の定休日はいつ? ネットでも部屋探しができる!

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

イラストレーター・ライター

武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/

ページのトップへ

ウチコミ!