納戸ってなに？　収納だけではない納戸の使い方

＜目次＞
❶納戸ってなに？ サービスルームの違い　
❷個性豊かな納戸の使い方
❸納戸のメリット・デメリット

❶納戸ってなに？ サービスルームの違い

間取り図を見てみると、部屋と同じくらいの広さなのに「サービスルーム（S）」「納戸(N)」と書いてあることがあります。

＜納戸、サービスルームとは？＞

これらはどちらも、建築基準法で「居室」とは表示できない部屋です。居室というのは、「人が生活を営むために継続的に使用する部屋」のことで、これに認められるには「採光」や「通風」など一定の条件を満たさなくてはいけません。例えば、居室と認められる窓の面積は「床面積の7分の1以上」と決まっていますが、その面積以上の大きさがとれない場合（あるいは窓を設置できないなど）は、「納戸」や「サービスルーム」といった表示になります。

ちなみに、納戸とサービスルームの意味は同じです。和風な物件の間取り図には「納戸」、洋風な物件の間取り図には「サービスルーム」という言葉が使われることが多いようです。ほかにも「書斎や趣味部屋(DEN)」「フリールーム（F）」などの表示の仕方があります。これらは物件のイメージによって使い分けられていることが多いんですね〜！

❷個性豊かな納戸の使い方

納戸の使い方として一般的なのは「収納スペース」。それ以外にも設備投資をしたり工夫することで、面白い使い方ができるんです！

＜収納以外の納戸の使い方＞

納戸にコンセントがあると便利です。ちょっとした作業をするスペースとしても使えます。もしエアコンなどを設置できるようであれば、納戸スペースを利用して「趣味部屋」として使用するのも素敵です！

・子どもたちのプレイルーム
・本類をまとめておいて、勉強部屋や書斎
・日が当たらないのを逆手にとりシアタールーム
・防音設備を整えオーディオルーム

※ただし、あくまで納戸は居室ではないので、エアコンを設置できない場合も多いです。エアコン以外のグッズで寒さ・暑さ対策をしましょう。また長時間過ごす際は体調管理に十分気を付けてください。

＜収納スペースとして使う場合＞

初めから棚が設置されているクローゼットとは違い、納戸は棚がない場合も多いです。どんな荷物を置きたいか、大きさを確認してからラックを設置しましょう。突っ張り棒などを利用すれば、洋服などもかけられます。

・あまり使わない家電や趣味グッズなどを置く物置部屋
・お客様用の布団や、衣替えで使っていない洋服など
・食品のローリングストックを置いておくパントリー
・室内干し、アイロンスペース

❸納戸のメリット・デメリット

＜納戸のメリット＞

・直射日光が当たりづらいため、物が焼けたり傷んだりしない／食材の備蓄庫としても使える
・布団や趣味の物など、大きくてかさばる物を収納できる
・ちょっとした作業をする部屋として使える
・部屋数には含まれないため家賃や購入費用が安くなることがある
・固定資産税が抑えられる
・収納だけではなく、趣味部屋など工夫次第でいろいろな使い道がある

＜納戸のデメリット＞

・コンセントがない場合がある／書斎や作業部屋として使う場合は、コンセントがあった方が便利なので、物件選びのときに確認しよう
・エアコンやテレビが設置できない場合がある
・通気性がよくないため、湿気がこもる／定期的な換気が必要。食品を置く際は、保存方法に注意してカビが生えないようにする

＜納戸はこんな人にオススメ＞

・荷物が多い人
・趣味がたくさんある人
・食べ物の備蓄をしておきたい人

特に物が増えやすい子育て中のファミリーには、サービスルームがあると便利です！

＜あとがき＞

納戸があると収納場所に困らないため、どんどん物が増えちゃいそう……。そんなときは目的を持って納戸を使いましょう！ 余計な物が増えすぎず、家事がよりはかどる環境になります。例えば、キッチン近くに納戸がある場合はパントリー専用として使ったり、脱衣所や洗濯機が近ければ、室内干しやアイロンをかけるスペースにするなど。家事の導線を意識して用途を決めると便利です！

【そのほかの記事】
“カツオブシムシ”が発生しやすい部屋とは？ 引っ越し直後にすること
不動産会社の定休日はいつ？　ネットでも部屋探しができる！
エアコン掃除の仕方　理想的なエアコンフィルターの掃除頻度は？