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環境アレルギー対策で、さらに健康増進! 第18回「火災現場で一番怖いのは」

加藤 美奈子加藤 美奈子

2021/07/20

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イメージ/©︎olegdudko・123RF

火災事故により、環境由来の健康被害を引き起こすことがありますがご存じでしょうか。また、火災が毎日どこかで起きていますが、なぜあっという間に命に関わるのか皆さんご存知でしょうか。これは、火災により生成する有害ガスなどによる健康への影響が大きいとされます。

今回は、住宅がもし燃えたらどのような健康被害が考えられるかを説明いたします。

COが血液中の酸素循環を阻害

通常の火災では、十分に酸素(空気)があれば、燃焼ガスは大半がCO2(二酸化炭素)と水になります。

ただし、燃焼初期や密閉に近い空間では不完全燃焼になり、CO(一酸化炭素)や黒煙が出ます。火災で必ず黒い煙が出るのは、可燃物と空気がよく混ざらなくて発生するものです(工業炉や焼却炉ではきちんと設計されているので、完全燃焼し、黒い煙は発生しません)。

COは血液中の酸素循環を阻害するので動物にとっては非常に有害で、あっという間に命にかかわります。住宅や家具、衣類では塩ビ、ウレタン、アクリル等が使用され、燃焼条件次第では塩酸ガス、青酸ガスが発生します。

燃焼初期であっても危険 

火事が発生したときには、まず、何が燃えているかを確認したうえで、消火などの活動に入らなければなりません。

特に燃えている現場にいきなり突入することは、燃焼初期に直面することになり非常に危険です。火災の現場で起きる爆発現象は、火災初期の不完全燃焼のときに建物の扉を開け、空気が入ることにより、爆発的に火炎が拡がります。消防士等が火災現場で事故にあうのはこのようなケースです。

火災現場では一番怖いのは、高濃度のCOと高温です。高濃度のCOは一呼吸で意識を失うといわれています。火災の現場を発見したら、助けとして中に突入するよりは、119番通報をしましょう。

地球環境によい建材を

そして、建物の建築や製品製造に関わる皆様にご提案したいことは、揮発する有毒な化学物質を出さない建材、家具、衣類などを作ることを少しずつ考えてみてはいかがでしょうか。自然に朽ちる性質の材料の方が、地球環境にもよいのではないでしょうか。

また、選ぶ消費者も、便利で価格が安いところで品定めの一方、そういうことも考えてものを選んでいきましょう。SDGs12にあるように、つくる責任、つかう責任として、さまざまな目線で考えると地球規模で発展的になり、よりよい住環境へと繋がっていくはずです。

 

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この記事を書いた人

春日井環境アレルギー対策センター 代表

子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士

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