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環境アレルギー対策で、さらに健康増進!  第9回「喫煙したい人のお部屋づくり」(1/2ページ)

加藤 美奈子加藤 美奈子

2020/10/21

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イメージ/©︎vchalup・123RF

2020年4月、喫煙に対する法律が新しく増えたこと、ご存知でしょうか? 受動喫煙対策として飲食店や学校、病院、オフィス、事業所内で原則禁煙(喫煙場所設置があればそこでの喫煙はよい)となりました。

喫煙することは肺がんや、肺疾患など体に非常に影響ありますが、この法律は受動喫煙防止のために制定されています。しかし、愛煙家の方々にとっては、狭い空間でタバコを吸い、オフィスなどの隅に追いやられておくことが解決になるでしょうか? 法律によって喫煙者が禁煙しようと変化すればいいのですが、なかなか簡単にはいかないと思います。狭い場所の喫煙は受動喫煙をお互いに浴びることになり、体の健康被害が加速してしまう恐れがあります。

そこで、私は喫煙したい人のお部屋づくりを環境アレルギーアドバイザー目線でご提案します。


出典/受動喫煙防止対策ガイドブック「施設・設備面の受動喫煙防止対策の例」【厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署・(一社) 日本労働安全衛生コンサルタント会】

上記の表の中で③の空間分煙で喫煙専用のお部屋づくりのアイデアをお伝えします。

以前、愛煙家に尋ねたことがあります。「どんな空間で吸いたいですか?」と質問したら、「私は、空気の綺麗な気持ちのよい空間で吸うのが好きです」と、私にとって意外な言葉が返ってきました。その言葉を読み解くと、タバコを吸う目的は、精神の安定、リフレッシュをしている行為であると思われます。そこで、室内をできる範囲でクリーンに保ち、受動喫煙の浴びる量を減らすことで心身が向上できるような喫煙ルームをつくるのはいかがでしょうか?

次ページ ▶︎ | 「室内の色」 

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この記事を書いた人

春日井環境アレルギー対策センター 代表

子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士

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