ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

床材の失敗しない選び方――5つの「耐久性」と「機能性」で選ぶ(3/3ページ)

MieMie

2020/04/19

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

5つの機能性、適材適所

「5つの機能性」の「安全性」とは、衛生的であること(汚れにくい、雑菌が付きにくい、カビやダニなどが発生しにくいなど)、家庭用薬剤、化学物質、熱などで変質しないこと素材です。また、火災時に有毒ガス代が発生しない。水回りや玄関など濡れた状態や室内でスリッパを履いた状態でも滑りにくいことも求められます。さらに万が一、転倒しても衝撃吸収性がある素材です。安全性の高い素材としてはコルクタイルやクッションタイル、タイルカーペットなどがあります。

「歩行感・キャスター走行性」とは靴、またはスリッパを履いても歩きやすい、車輪付きのイスやインテリアの走行性の良い素材です。歩行感・キャスター走行性の高い素材としてはコルクタイルや木材(無垢)、ポリ塩化ビニルタイルなどがあります。

「遮音性」とは床に物を落としたり、歩行時や走行時の際に発生する音を小さく、または吸音する素材のことです。例えば、カーペットであれば毛足の長い素材を選ぶ事で音を吸収しやすくなります。遮音性の高い素材としては、こうしたカーペットのほか畳やコルクタイル、クッションタイルなどがあります。

「断熱性」とは省エネルギーや地球温暖化などの環境に配慮した冷暖房効果の高い材料で、床材内に小さな気泡を蓄えているコルクタイルやクッションフロアの床などがそれにあたります。また、床材外部に小さな隙間を抱えているカーペット敷きの床なとも断熱性の高い材料に含まれます。このほかの高い素材としては、木材(無垢)や畳、コルクタイルなどがあります。

「防汚性・メンテナンス性」とは床はインテリアの中でも最も汚れやすい為、空間の使用目的や使用頻度に対してメンテナンスに手が掛からず清掃しやすい、あるいは汚れにくい素材です。防汚性・メンテナンス性の高い素材としてはクッションフロアやポリ塩化ビニルタイル、磁器タイルなどがあります。

床材を選ぶ際には、その場所それぞれに合わせて「5つの耐久性」「5つの機能性」を考えながら選んでください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

ページのトップへ

ウチコミ!