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床材の失敗しない選び方――5つの「耐久性」と「機能性」で選ぶ(2/3ページ)

MieMie

2020/04/19

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5つの耐久性、適材適所

では、5つの耐久性、5つの機能性についてそれぞれを解説していきましょう。

5つの耐久性の「耐摩擦性」とは、例えば人間の歩行やキャスター(車輪付き)の機器の移動。重みのあるインテリアや機器などを長期間、置いたままの状態にするところでは、重みで床材が凹まないような固い素材を選ぶ必要があります。逆に物を落としたり、人が転ぶ可能性のある場所では衝撃を和らげる衝撃吸収性能、柔軟性などのある素材選ぶことがポイントです。

こうした耐摩擦性の高い素材としてはクッションフロアやタイルカーペット、磁器タイルなどがあります。

「耐水・耐薬品性」とは水に濡れやすいところで、水回りはもちろんのこと、気候による床下からの湿気や湿度による腐食や、めくれ、膨れ、カビなどの発生やすい箇所もこれにあたります。そのため掃除の際に漂白剤やカビ取り剤など家庭用薬剤や洗剤を使用した際の影響の少ない素材を選ぶのがポイントになります。耐水・耐薬品性の高い素材としてはポリ塩化ビニルタイルや磁器タイル、クッションフロアなどがあります。

「耐変退色性」とは、直射日光や薬剤、化学物質などを床に使用した際に変色や退色するところで、こうした心配の少ない素材を選びます。耐変退色性の高い素材としては磁器タイルやポリ塩化ビニルタイル、木材(無垢)などがあります。

「耐光性」とは、文字どおり太陽の光や照明が長時間当たることで、色アセや、変色することです。使用箇所にもよりますが、ウレタン樹脂系などの素材はこうした影響を受けやすい素材です。そこで耐光性の強い素材としては石材や磁器タイル、木材(無垢)などがあります。

「耐熱性」とは、床暖房、ホットカーペット、ファンヒーター、ストーブなどによる長時間暖房による変質、劣化、変退色や、タバコ、マッチ、ロウソクなど火によるコゲや火災に結び付かない素材です。耐熱性の高い素材としては磁器タイルや石材、ポリ塩化ビニルタイル、などがあります。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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