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雨漏り診断士の試験問題と難易度について(1/2ページ)

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■玉石混交だった雨漏り診断

雨漏り診断士も建築にまつわる資格の一つですが、おそらく多くの人は聞いたことがないのではないかと思います。雨漏りはいつもどこかで起こっているので、雨漏りの診断も発達しているように思われるかもしれませんが、実際にはプロから素人同然の業者まで存在する、玉石混交のジャンルです。

実は、雨漏りの診断は簡単にできることもありますが、原因の特定が大変難しいことも多いのです。木造軸組工法、プレハブ工法、鉄筋コンクリート造り、ツーバイフォー工法、重量鉄骨造りなど、日本の建築物には様々な工法があります。これほど多くの工法が存在するのは、世界中を見回しても日本だけだと言われています。

建築様式から見ても、一戸建て、長屋、アパート、マンションなど、それぞれに特徴がありますよね。すると、雨漏りの原因も「穴が空いたから水が漏る」というような単純なものばかりでなく、様々なバリエーションが存在することになります。

従来の雨漏り診断の多くは、職人さんのような人が雨漏りの様子を見て、「この辺りだろう」と検討をつけて対処をする、というものでした。しかし、例え工事に詳しい人を連れてきたとしても、雨漏りに詳しいとは限りません。過去に経験したことがないタイプの雨漏りの場合は対処が遅れることもあるのです。建物の基本的な役割は雨風をしのぐこと。にもかかわらず、雨漏り対策は後手に回っていたのです。

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