食中毒&風邪対策!無水エタノールと消毒用エタノールの違いは?
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/12/14
こんにちは。ながれだあかねです。インフルエンザやノロウイルスが流行する冬。年末の大掃除もあるし、この機会にしっかりあちこち消毒して病気にならないように対策しましょう!今回は、意外に見落とされがちな細菌がたまる場所と、消毒の仕方をご紹介します!
薬局の棚をみたら、「無水エタノール」と「消毒用エタノール」があった。どう違うのかな?
無水エタノールとは?
水分を含まないエタノールのこと。水分がないため、揮発性が高い。お掃除で大活躍!たとえば、水分がNGなパソコンなどの精密機器や電化製品にも使用可能。ディスプレイや窓の拭き掃除に使用しても水滴が残らないので綺麗に仕上がる。ほかにも換気扇やガスコンロの五徳などの油汚れの掃除に活躍する
→ただし、消毒・殺菌を目的にする掃除には不向き。エタノールの濃度が高すぎて、すぐに揮発するため消毒・殺菌には効果がないのである!消毒用として使用する場合は、無水エタノールに水を加えて、8対2くらいの割合になるようにしよう。
消毒用エタノールとは?
消毒に適したエタノールの濃度は、70%〜80%くらい。消毒用エタノールは、この濃度に調整されているのだ。消毒用エタノールは水分が含まれるため、無水エタノールよりゆっくり揮発する。細菌が死ぬまでには時間がかかるので、ゆっくり揮発する消毒用エタノールの方が効果的なのだ。5分ほどでほとんどの雑菌が死滅する!手の除菌にも効果的だし、お掃除にも使える。
細菌が繁殖しやすい場所は?
・・・キッチン、お風呂場、洗濯機、トイレなど、水や汚れが多い場所!
細菌がベッタリ付着している場所は?
・・・スマートフォン、パソコン、ドアノブ、照明スイッチ、子どものおもちゃなど(赤ちゃんはお口におもちゃをいれたりするため)、肌が頻繁に触れるところは要注意!
意外に細菌が多い場所は?
・・・な、なんと「冷蔵庫の野菜室」は「トイレの床」なみに細菌がいっぱい!野菜には泥などの汚れがついているため、泥が落ちたり他の野菜と接触することで細菌が繁殖する。またちぎれた野菜のかけらなども細菌が繁殖する原因だ。食中毒の原因にもなるので、野菜室のなかを定期的に掃除・消毒しよう!
<野菜室の細菌対策は?>
・野菜は袋に分けていれよう!(一緒にいれたり、野菜室へ直にいれない)
・乾いた清潔なタオルに消毒用エタノール(キッチン用アルコールスプレーでも可)を湿らせる。野菜室についた汚れを拭き取りながら全体をふきあげて消毒していく。
・スプレータイプで直に吹き付けるとウイルスが飛び散る恐れも。清潔なタオルやペーパータオルに消毒用エタノールを染み込ませてからふくのが良い。
消毒用エタノールでふいたあと、水拭きしなくていいの?
1.無水エタノールなどの濃度が濃いエタノールを使用する場合、油分を溶かすため肌が弱い人は手袋を着用しよう。目に入らないように注意して!
2.ニスやワックスなどでコーティングされた木材や、革製品、ゴム製品に使うと変色する可能性がある。
3.電気のスイッチなどデリケートなものにエタノールを直接スプレーしない。清潔なタオルにエタノールを湿らせてから拭く。
4.引火しやすいため、コンロに直接吹きかけるのもNG。油汚れを落とすときは、コンロがちゃんと冷めてから使用する。がコンロを掃除したあとは、完全に乾燥してから使用すること。
5.換気を行って掃除しよう。揮発性が高くアルコール成分も濃いので、気分が悪くなる人も。マスクをしたり、換気をしながら行おう。
いかがでしたか?年末の大掃除に向けて、無水エタノールや消毒エタノールを用意しておくと便利ですよ。ただしエタノールの保管は慎重に行いましょう!小さいお子さんがいる家庭では、子どもが誤飲しないように手の届かないところにおいてくださいね。
(絵・文/ながれだ あかね)
この記事を書いた人
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