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インテリアカラーの組み合わせ方

配色のバランスと空間プロデュース(2/2ページ)

MieMie

2019/12/15

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気に入った家具が入らない!――そんなミスを防ぐには?

空間プロデュースに関して、お客様からのご相談で多く寄せられるのがインテリアのサイズ選びで失敗したというものです。

インテリアコーディネートに関しての「居心地の良い空間作り」のポイントは“お部屋の広さの採寸”“生活動線の確保”“インテリアのサイズ”が該当します。まず最初に“お部屋の広さの採寸”が必要な理由は、お部屋の中の角のコーナー部分が出っ張っていたり、天井高と梁高の違いによって出来た高低差によって、気に入った家具が、上手く収まらないということがしばしば起こります。こうした残念な結果にならないためにも、お部屋の採寸はシッカリと測っておきましょう。

次に“生活動線の確保”。これは1人が、ゆったり快適に通れる生活動線の幅は60cm、横歩きでは30cmは必要となることを念頭においておくことが重要です。ちなみに、2人がすれ違う際に必要な生活動線の幅は90~120cmになります。

特に出入り口付近や、動線が重なりやすい部分は注意が必要です。そして“インテリアのサイズ”で大切なことは空間に合ったサイズを選ぶことです。

簡単なことのように思えますが実はトラブルが多いのです。例えば、個性的なインテリアにこだわり、オシャレな変形テーブルを選んだ結果、円型や四角型には無い突き出た部分を計算に入れなかった為に生活動線の幅やリズムに変化が生じて移動中に、ぶつかってしまったり、ジャストサイズと思っていた棚にキャスターやベースを取り付けたら納まらなくなったなど……。インテリアのサイズ次第で、お部屋が広くも狭くも見えますし、お部屋のイメージ(印象)やテーマにも大きく影響してしまいます。

特に家具はサイズを間違えるとレイアウトが組みにくくなったり、圧迫感を感じることにもつながります。ただし、レイアウトするお部屋がリビングなのか寝室なのかの違いによっても、適する家具の大きさは異なってきますから空間が広く使えれば広い程良いというわけではありません。

家具のサイズは基本的に幅、奥行き、高さで構成されますので、コーディネートする、お部屋の空間のイメージ(印象)、テーマを壊さないように、かつ家具としての機能を十分に発揮できるサイズを選びましょう。次回は空間に合ったインテリアの選び方についてお話しをしたいと思います。

それでは、また次回に!

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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