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簾の歴史と魅力(1/2ページ)

横山せつこ横山せつこ

2019/12/05

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今住んでいるマンションに引っ越しをして、最初の夏。夫と、「外廊下に面する窓を開けるか、閉めるか」で談義をしました。
私は窓をあけて風を入れたいのですが、夫は「人が外廊下を行き来するため視線が気になる」と言います。たしかに昼間はまだしも、夜になれば室内の様子は丸見えになってしまいます。

「カーテンを閉めて人の視線を遮ればいいよ」と、夫。

「いや、カーテンを閉めたら風が入って来ないじゃん」と、私。

そんなやりとりを続けていたとき、はっと思い出しました。

「簾(すだれ)をつけるのはどうだろう?」

1. 簾ってなに?

簾(すだれ)とは、細く割った竹や葦などを並べて、糸で編み繋げたものです。これを窓の内側に吊るすと、日差しを遮りながら風を通すことができます。簾には目隠し効果もあるので、マンションの外廊下に面する窓には最適なアイテムでした。

ちなみに簾に似ているものとして、葦簀(よしず)があります。これは材料に葦(よし)が使われています。これは軒先などに立てかけて使うため、窓全体を覆えるように大きなサイズになっています。夏場は、葦簀に水をかけることで室内の温度を下げることができます。ただし、葦簀はサイズが大きいので、ある程度お家が広くないと保管が難しいことや、いつも外に置いていることから傷みやすいというデメリットもあります。

一方で、簾は窓に吊るすため傷みも少なく、年中かけっぱなしでも問題ないという手軽さがあります。簾の値段はピンキリですが、最近では100円ショップなどでも見かけるようになりました。

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この記事を書いた人

イラストレーター、ライター

日常のなかのちょっとした雑学をイラストを交えて解説します!

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