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心地よい空間作り Step2-§3

色彩計画の選択・トーンのコーディネート(2/3ページ)

MieMie

2019/10/16

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図1の下部のトーンのイラストでは、横方向の2色の色相(暖色、寒色、中性色)は共通していますが「トーンのコーディネート」の違いによってイメージが変化していることがわかります。
また、図1の上部のトーン図にはカラフルで小さなリング(色相環)が12個並んでいますが、この並び方にも意味があります。

丸く尖っている先端(右方向)に近いリング(色相環)は、彩度(鮮やかさの強弱)が強く鮮やか。逆に反対側(左方向)に進むと彩度が弱く鈍くなっています。さらに、上下の並び方は上方向に位置しているリング程、明度(明るさの度合い)が高く(明るく)、下に位置しているリング程、明度が低く(暗く)なっています。
そして、それぞれのリング(色相環)には名称があります。つまりトーン図は明度と彩度を合算した色彩の印象(イメージ)の一覧表なのです。同じ色相(暖色、寒色、中性色)同士であってもトーン図上でリングを比較すると、隣接していても、それぞれのリングのイメージは違っています。
それぞれのリングの名称(トーンの種類)を言葉で表現すると次のように例えられますので「色相のコーディネート」が難しいと感じた場合には「同一トーン」または「類似トーン」で色彩計画を進めるとよいでしょう。ただし、ご自身が居心地良く感じられるイメージやテーマをニュアンス的に感じられるトーンを選択するようにすることがポイントです。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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