就学指定校とは? 小学校の途中で転校するメリットとデメリット
2025/03/24

「お家の引っ越し・仕事の転勤などで、通学区域が変わり転校することになった」「今の小学校になじめず、通学区域を超えて違う学校に通いたい」 など、いろいろな事情で転校する家庭があります。「転校」は、子どもにとって、緊張と不安、ワクワクが混ざったライフイベントです。ネガティブに捉えがちな「転校」ですが、メリットとデメリットがあります。
❶就学指定校とは?
市区町村の各学校によって「通学区域」が定められています。
住民基本台帳の住所によって、「通学区域」を設け、就学すべき学校を指定します。(指定校)
→引っ越しにより現在の小学校の学区から出てしまう場合は、原則、引っ越し先の地域を学区とする小学校へ転校することになります。
❷転校する際に気をつけること、手続きは?
<転校が決まったときに気をつけること>
- 学校へなるべく早めに転校する旨を伝える
- 転校前の学校から、必要な書類をもらい忘れないように
- 新居の住所から指定校を確認、転校の日程を相談しておく
- 子どもの気持ちに寄り添う
<転校する際に必要な手続きや書類など>
- 転出する学校での手続き
→就学している学校へ転校する旨を伝える。「転退学届」を記入し、
後日、学校から「在学証明書」と「教科書用図書給与証明書」を受け取る。 - 転出する自治体での手続き
→住民票の転出手続きをする。 - 転入する自治体での手続き
→新住所地の区役所区民課で住民票の転入手続きをする。
(在学証明書を持参すると、入学通知書を受け取れる) - 転入する学校での手続き
→転入日が決まったら、新しい家の通学区域になる対象の小学校へ連絡する。「在学証明書」「教科書用図書給与証明書」「入学通知書」を学校へ提出する
❸小学校を転校するメリットとデメリット
<メリット>
- 気持ちを新たにスタートできる
- 家族で一致団結できる
- 視野が広がる(学校によっての特色の違い、習慣の違いなどを知ることができる)
- 新しい環境で人間関係を構築できる
- あいさつ、自己紹介が上手になる
<デメリット>
- 仲の良いお友達と離れてしまう(人間関係を1から作らないといけない)
- 教科ごとに勉強の進みが異なり、進みが早い学校だとついていくのが大変なこともある
- 学校によってイベントの時期も異なるので、前の学校でやっていない行事が
転校先ではすでに終わっていることもある - 卒業アルバムに自分の写真が少ない
<小学校を変えない方法は?>
指定校以外の学校へ通うには、教育委員会への申請・許可が必要です。
<認められる可能性がある理由>
- 小学5,6年生で通学区域を外れる場合
- 兄弟で上の子が指定学校変更を行い、下の子も一緒に通う場合
- 自宅の改装のため、一時的に通学区域外で仮住まいをする場合
- 公共事業に伴い、家を立ち退きする場合
- 病弱、肢体不自由、発育不全など、通学に配慮すべき場合
- 障がいがあり支援学級がある小学校に通う場合
- いじめ、不登校により心身の安全が脅かされる場合
- 転校を重ねている場合
- やむを得ない理由で住民票の異動ができない場合
※自治体によっても基準が違うので、各自治体や学校に相談しましょう。
<あとがき>
引っ越しの準備や転校の手続き、新しい学校の準備! 想像しただけで大変ですよね。余裕がないと、子どもの心のケアを忘れてしまいがち。子どもの話を聞く、子どもの興味に関心を持つなど日頃から相談してもらえる関係を築きたいです!
(絵・文/ながれだ あかね)
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/