UR都市機構の賃貸の口コミ評判とは？

■元は公団住宅だった都市部の賃貸物件

 

UR都市機構は、主にUR賃貸住宅の物件やキャンペーンの情報などを扱ったサイトです。トップページには「UR賃貸住宅」の他に「UR宅地分譲」「ビジネス用物件」「都市再生」などのリンクが並んでいます。

 

UR都市機構の母体となっている独立行政法人都市再生機構は、市街地の整備改善、賃貸住宅の供給支援に関する業務を行い、良好な賃貸住宅の安定的な確保を図り、都市の健全な発展と国民生活の安定向上を目指す組織です。要は国がバックアップする賃貸支援の組織、ということですね。沖縄は含まれていませんが、北海道から九州まで、主要都市はほぼカバーされています。

 

国がバックアップしているだけあって、UR都市機構の賃貸情報はなかなか強力です。まず、礼金が不要です。初期費用は敷金と日割り家賃、共益費だけで済みます。仲介手数料も不要で、初期費用をかなり節約することができます。さらにUR賃貸住宅では、更新料も不要です。つまり、長く住むほどお得になります。

 

そしてもう一つ、入居の際に保証人が不要で、保証人を探すことも保証会社の審査も要りません。初期費用が格安で、更新料も必要なく、保証人も不要。都市部に住もうと思っている人にとっては、有力な選択肢になるでしょう。

 

■強力なサポート体制

 

UR賃貸住宅とは全国約75万戸の賃貸住宅（公団住宅）に、都市再生機構（Urban Renaissance Agency）の英語略称「UR」を付け加えた名称です。

 

「UR賃貸住宅」のリンクをたどると、賃貸検索などのページがあります。ページ下部には、子育て支援割引やリノベーション、カーシェアサービスや社宅利用、都市デザインなどに関するリンクがあります。実際に「世田谷区」で検索してみると、94件のヒットがありましたが、9万円以下の物件はありませんでした。その代わり浴室とトイレが別で、洗面脱衣所まで付いている物件ばかりです。

 

他の賃貸検索サイトで同じ価格帯の物件を探してみると、洗面脱衣所がないものもけっこうあります。公団住宅時代の名残なのかもしれません。間取りが広い物件も多く、この辺りはURの面目躍如と言ったところです。

 

ファミリー・新婚向けに子育て支援プランがあったり、学生向けのお得な制度があったり、家賃を友人とシェアする仕組みがあったりと、サポートが手厚いのもUR都市機構の特徴です。なかにはセカンドハウス用の物件まであり、一度目を通しておくと、特殊なニーズに答える物件が見つかるかもしれません。

 

UR都市機構には、お気に入りを登録しておける機能はありますが、利用者が情報交換できる口コミ・評判サイトへのリンクはありません。そこで外部の口コミ・評判サイトを検索してみると、好意的な口コミとしては「間取りに比べて家賃が安い」「退去時の費用が安い」「緑が多い」といった評価が目立ちました。悪い評判はあまりなく、隣人トラブルや子供が立てる騒音などの細かな不満が多いようです。

 

実際、UR賃貸住宅は人気が高く、URからURへ転居を繰り返す人も多いと言います。特に新築は人気なので、なかなか入居できないのがUR最大のデメリットかもしれません。なお、UR賃貸住宅の申込は先着順となっており、インターネットからの申込にはユーザー登録が必要です。