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シリーズ「建築業界の裏側」その3

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とりあえず、建築業者の性質を見抜く前に幾つか知って欲しい事をお話しします。前回まで話してきた、内容を理解して置く事と次の事を知識として持っておいてください。

 

①建築業界での材料・素材選びのルールを知る事が難しい。

 

~前回まで話してきました通り、住宅設備(キッチンやユニットバス、洗面化粧台、トイレ本体、エコキュート太陽光ユニットなど)は、住宅設備メーカーが工場で製品として保証付きで(1~2年程度)作られていますし、消費者側でもカタログ等で確認も出来ますから、さほど心配はありませんが、現場で組み上げる構造躯体や基礎、屋根などの本体部分に係る材料・素材は、殆ど公開されていませんし公開していたとしても、確認もしずらい上完成するともうわからなくなってしまいます。

 

~建物自体の持ちや性能は、見えない部分で決まってしまいます。かといって、毎日現場を監視するわけにもいきませんし、見ても分からない事だらけです。

 

②職人さんの腕の良さもピンキリです。

 

~職人さんの話も前回までにお話しした内容ですが、もう一つ理解しておいて欲しい事があります。現在の建築業界ですと、職人さんの技術を向上させる様な取り組みをしている建築業者さんは、極めて少なくなっています。と言いますのも、職人さんの技術は必要なくせに職人さんを手間賃仕事の人にオトシメル事によって、人件費などをカットし続けている業界ですから、建築業者と職人さんの関係も、かなり劣化しているという事があります。

 

本当に酷い業者さん等は、この不景気を背景に足元を見た発注を繰り返し、職人さんをどんどん安くやる職人さんに入れ替えている建築業者が沢山います。そんな業者さんに任せても、結果は見えていますね。本当は、職人さんが支えてくれているハズなんですが…。

 

③見積書だって本当は…。

 

~皆さんは、建築業者さんが出してくれる「見積書」を本当に理解していますか?あの書類は、本当は金額の根拠になっていますから、絶対に必要な物ですが、中身は今までお話しした延長にあるものなんです。

 

どうゆう意味かと言いますと、今までに「見積書」をご覧になった事がある方なら、多少理解いただけるかと思いますが、材料の全てが載っていなかったり、材料自体の値段が適正なのか分からなかったり、場合によっては「材工共○○円」なんて表示でしかなかったり…。酷い言い方をすれば、どんな金額にでも作れちゃうんです。

 

~私も過去に建築会社で見積書の訂正を手伝った経緯がありまして、その時は総額で500万円の見積書でしたが「適当に削って400万円位にしてくれ!」なんて言われて作った見積書を、お客さんに提出してました。その会社は、程なく潰れましたが…。

恐ろしい事ですよね。ここまでお話しした事で、皆さんはゲンナリしているでしょうがメゲテイル場合でもありません。そして業者選びの方法ですが、以下に説明します。

 

1.金額交渉や、相見積は決して悪い事ではありません。しかし材料や人件費がかかるものですから、一定の交渉以上の値引きは自分を危険にさらす行為になると言う事です。そこで、何社か見積り等を依頼した際には、必ず途中でその競争から抜けてしまう業者がいます。そこに注目してください。出来れば、その業者をもう一度呼んで話を聞きましょう。

 

※キチンとした業者ほど、出来ない工事を引き受けません。

 

2.その建設会社が施工した現場の消費者に、コッソリ話を聞いてください。できれば2件以上聞いた方がいいかと思います。これは貴重なお話しが聞けると思います。自分と同じ立場の先輩から話が聞ければ、役に立つ事請け合いです。ただ、どんな事でも例外的な話をする方もいますので、話を鵜呑みにするのではなく、客観的に聞く事も大切です。

 

3.その建築会社の施工中の現場も教えてもらいましょう。施工中であれば必ず職人さんがいるハズですから、職人さんから情報をもらいましょう。但し、これから自分もこの業者でやる事は伏せて話をしなければ本当の事は聞けない可能性があります。

 

通りがかりの近所の人を演じて「実家で同じ工事をしたんだけど」なんて切り口の話などをすると不自然ではなく聞けるのでは?他にも、世間話の様な感じでお話しできれば、いいかと思います。職人さんは、気難しい方が多いのですが、歯に衣着せぬ話をする方も多いので、情報は取りやすいかとおもいます。以上の3点を実行して頂くと、意外と簡単に選べると思います。

 

そんな面倒だな~という方も多いかと思いますが実際は、工事の殆どを業者さんに任せるしか無い上に、工事の結果全ては、自身に跳ね返ってくるものですから、頑張っていただきたく思います。

 

いかがでしょうか?次回は、この続きで「工事で実際に起きた事件」のお話しをしたいと思います。

 

[お困りごともお気軽にご相談下さい]

 

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この記事を書いた人

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