中古住宅のリフォーム工事で知っておくべき事！？

昨日のつづきです。基本的に、不動産業界の内情的な話は良く雑誌などにも掲載されていますが、そのほとんどが肝心な所でウヤムヤになっています。

 

実際、広告・出版業界からしても不動産業の公告宣伝費は尋常な金額ではありませんから、この先も一般の消費者には真実の情報は届かずに、真実を公開するかのような見出しで消費者を釣るような事が続くんでしょう。

 

不動産業界の構造にしてもしかり、先日説明しました自分達（不動産業界）だけの利益構造を、完全に秘匿して利益確保に余念がありません。消費者のわからない所で、何重にも利益を取れる構造であったり、中古住宅を仲介して工事業者を紹介するテイでリフォーム業者などを紹介して、実は裏で紹介料を請求している…。

 

普通にない事ではありませんが、請求額が多過ぎると、リフォーム業者さんだって計算が合わなくなって工事金額に紹介料を上乗せする。果、そのつけは全部消費者……。

ここがおかしいでしょう。

 

もう一つ注意する事があります。それは、消費者側のおはなしです。
良く当たり前の様に、相見積で業者を競わせている方がいますが、そこにも注意は必要なんです。

 

なぜか？

 

消費者は、当然安くいい物を買いたい！ので、ＹＡＭＡＤＡ電気やケーズ電気を廻ったりするわけですね。電気製品などの様なメーカーが保証を付けて販売している製品でしたら、安い方がお得です。しかし、建築・リフォームの様な工事の場合は、同じ様に比べられない部分があります。といいますのは、例えばリフォームをお願いして、お風呂と台所を頼んだとします。

 

お風呂は…殆どがユニットバスで、メーカーさんの製品です。台所も…殆どがシステムキッチンでやはりメーカーさんの製品です。と言う事はメーカー保証も付いています。「電気製品と同じじゃないか～」と思うのも無理はありません。が、完成品とはいえ注文したお客様が玄関先で受け取るものではありませんね。

 

それぞれとも、専門の職人さんが古いキッチンやお風呂を撤去して、新しい設備設置の為の下地補強などの準備をして組み立て・設置と上下水道との配管の接続、壁などとの取合い仕上げと言うように何人かの職人さんが作業をして完成させてはじめて製品となります。

 

という事は、職人さんがキチンとした技術と精度で仕事をしてくれないと完成品にならない。もしくは欠陥品になる？ところで、リフォーム工事などの見積書をご覧になった方はいますでしょうか？実は、見積書にはほとんどの場合、職人さんの手間賃などが書かれていません。どうなっているの？そもそも見積書自体、もっともらしさの演出でしかないと思っています。

 

もし、過去に工事などをして持っている方がいましたらもう一度よく見て見てください。システムキッチンなどの製品は、カタログやネットなどでも調べる事が出来ますが、下地補強で○○㎜の××ボード何枚で、○○○円…なんて書かれているものを調べる方法がありません。多分項目だけでも何十個とあるでしょうし、△△の取り付け工事(材工共)なんて表示で、何がどれくらい使われているのか？その金額が適正なのか？

専門の方以外にわかるわけがありません。悪質な業者などは、それを逆手にあらゆる単価を操作して合計金額を都合のいい金額にあわせている。なんてのもあったりしますから。正直、根拠にも安心にもなりえません。

 

そんな書類だと思っていただいた方が良いでしょう。そんな業界の業者相手に、値段交渉！？値段交渉がいけない事ではありませんが、値段交渉をやりすぎてしまうと、そのつけは実際の施工にあたる職人さんに回り、結果　自身が施工不良などの状態をうけっとてしまいかねません。

 

実際に、相見積で無理してでも仕事を取ろうとする業者ほど無理がたたった結果をのこす業者が多いのも事実です。まともな業者さんほど、無理な値段交渉には応じない姿勢を持っていますので、ある程度の交渉をしながら、そういった業者さんを選んだ方が賢明です。

今日説明したような構造は、覚えておいて損はないと思います。次回は、中古住宅の戸建編の話をしたいと思います。