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いまさら聞けない不動産投資の基本(4/18)

不動産投資はどんな人に向いているのか

浅井佐知子浅井佐知子

2016/02/23

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現金で購入するか、融資を活用するか

現金で不動産を購入する場合は、諸費用も含めてまかなうことができればすぐにでも不動産投資は始められます。年齢制限もないので、極端にいうと学生はもちろん生まれたばかりの赤ちゃんでもできてしまいます(親権者の同意・協力は必要)。

また、融資を活用した不動産投資は金融機関の審査があるので、誰でもというわけにはいきません。一般的には、公務員・会社員など「硬い社会人」を理想としています。世帯年収でいうと700万円ほどが基準となっているようですが、借金返済の滞納履歴などは審査にマイナスの影響を与えます。

もちろん年収がすべてではなく、自宅などのすでにある資産を担保(返済できなくなったときには銀行のものになる)にして不動暖投資をスタートすることは可能です。

不動産投資は「資産・収入が多い人のほうが成功しやすい投資」ではありますが、融資を活用したレバレッジ効果があるというのが不動産投資の魅力でもあります。しかも、株やFXなどのようにいきなり価値が大暴落する危険性は滅多にありません。

とはいえ、ある程度資金面の余力をつけてからスタートしたほうが、成功の可能性が高くなるのは間違いありません。

不動産投資に向いている人とは?

投資には、向き・不向きがあります。これは不動産投資も例外ではありません。それではどのような人が投資に向いているのでしょうか?

それはズバリ、地道な努力や勉強が好きな人。何ごとにもマメな人です。

不動産投資は、資産性の大きさや融資など経済動向に大きな影響を受けますし、投資対象地域の開発なども関係してきます。つまり、日々の情報収集やインプットの継続により、ほかの人が見逃してしまっている物件を見つけることができるのです。そのようなアンテナを張り巡らせることが、不動産投資を成功に導きます。

また、人づきあいが苦手な人よりも好きな人のほうが向いてはいますが、不動産投資に本気で取り組む気持ちがあればこれはクリアできると思います。

不動産投資は、不動産の購入前後から運用・売却までさまざまな業種の人たちの協力なくしてはうまくいきません。購入時には不動産仲介業者、融資には金融機関の担当者、管理業務が始まってからは管理業者やリフォーム会社など、パソコンの画面上だけで行なう投資とは違い多くの人と関わる投資です。

とはいえ、不動産投資の目的は業者と仲良くなることではなく、あくまで投資で利益を得ることが目的です。つまり、常に笑顔である必要も、つきあいたくない業者と無理につきあう必要もありません。必要なタイミングで誠実に対応し、最低限のコミュニケーションさえとれれば十分でしょう。

このような業者とのつきあい方も自分でコントロールしていくのですが、その分「人を動かす」技術は必要かもしれません。投資物件が満室で順調に賃貸収入を得られているときでも、賃貸経営を運営していくうえで判断しなければならない場面はたくさんあります。そのような時には、不動産会社などと電話やメール、直接会っての対応が必要になります。

このように、最低限のコミュニケーションは必要なのでまったく他人と関わりたくない人には向いていないのが、不動産投資です。

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この記事を書いた人

不動産鑑定士

大学卒業後、不動産会社で10年間営業を経験。その後、不動産鑑定士として活躍。 「不動産鑑定士の資格を持った不動産投資コンサルタント」としても豊富な実績を持ち、アパートの賃貸から、土地の有効利用、店舗、事務所の賃貸、不動産売買、不動産鑑定、不動産投資コンサルと合わせて計5000件以上の案件をこなす。きめ細やかなサービスで不動産投資家からの支持を得ており、その最後の集大成として、個人の投資家が絶対に失敗しない、幸せな投資家になれる啓蒙活動を行っている。著書に『世界一やさしい不動産投資の教科書 一年生』、2021年1月出版の新刊『世界一楽しい 不動産投資の授業』がある。

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