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幸せに暮らすために必要な「住まいの条件」ーー子育てファミリーはこう思っている

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文/朝倉 継道 イメージ/©︎tomwang・123RF

幸せに暮らすために必要な設備とは

不動産ポータルサイト「at home」を運営するアットホーム株式会社が、この4月(2021)に、「4人家族が幸せに暮らすために必要な住まいの条件調査 2021」と、題した調査結果を公表している。

調査対象は、全国の「0~19歳の子ども2名と、自分と、配偶者」計4名で同居している30~50代の既婚男女420名となっている。いわゆる子育てファミリーに尋ねたアンケート結果、ということになるだろう。

いくつか、内容を紐解いてみたい。

まずは、「4人家族が幸せに暮らすために、あったら幸せだと思う、自宅の『設備・仕様』をお答えください」との質問だ。

「キッチン」「バス・トイレ・洗面所」「居室」「屋外」の4つのジャンルそれぞれの、支持率1位から4位~6位までが発表されている。抜粋していこう。

「キッチン」
1位「食器洗浄機」…53.6%
2位「コンロ3口以上」…46.0%
3位「パントリー」…36.0%
4位「ディスポーザー」…26.7%

「バス・トイレ・洗面所」
1位「追焚き機能付きバス」…63.3%
2位「トイレ2カ所」…59.0%
3位「浴室乾燥機」…50.2%
4位「浴室暖房」…48.3%
5位「ランドリールーム」…38.1%
6位「洗面台2カ所」…31.0%

「居室」
1位「一人一部屋(4部屋)」…73.1%
2位「和室(畳の部屋)」…45.2%
3位「床下収納」…36.9%
4位「書斎」…34.0%
5位「ロフト」…28.3%

「屋外」
1位「駐車場2台以上」…51.7%
2位「防犯カメラ」…51.2%
3位「広い庭」…50.0%
4位「ウッドデッキ」…38.1%
5位「ベランダ2カ所」…24.0%

なお、この質問では、調査の主旨どおり、「あったら便利」ではなく「あったら幸せだと思う~」との尋ね方がされている。

すると、「キッチン」ではパントリー、「バス・トイレ・洗面所」ではランドリールーム、「居室」では和室(畳の部屋)やロフト、「屋外」では広い庭、ウッドデッキ、ベランダ2カ所といった設備・仕様への支持に、そのあたりのエッセンスが分かりやすいかたちで表れているといえるかもしれない。

ちなみに、上記のうち、支持がもっとも際立っているものといえば、居室分野での1位「一人一部屋(4部屋)」が挙げられる。他のどの1位よりも、2位とのポイント差が大きい。

幸せに暮らすための間取り

そこで思えば、人間社会が、豊かさが増すのに合わせて求めてきた幸福のひとつに「個による占有」というものがある。

住宅のなかにおいては、主にテレビと電話が「家族のもの」から「個人のもの」に変わることでこれが実現されたが、一人一部屋というかたちにも、それと同じ価値が見いだせるといっていい。よって、たしかに一人一部屋も、住宅にあれば「大いに幸せ」な条件のひとつといえるだろう。

が、一方、別の質問のところで面白い答えもある。

「4人家族が、幸せに生活するために、最低限必要だと思う『間取り』を教えてください」との問いに対し、現在、一人一部屋は実現できていないであろう(4人家族のため)、3LDKに住んでいる方の答えがこうなっている。

「今と同じ3LDKの間取りが最低限必要」…66.7%
「今よりも広い4K以上の間取りが最低限必要」…27.4%
「今よりも狭い3DK以下(でも、幸せに生活するに足る)」…5.9%

ご覧のとおり、意外にも「今と同じ3LDKの間取りが最低限必要」、すなわち「今と同じ3LDKでも幸せに生活できる」の割合がかなり高い。

3LDKで親子4人が暮らすとなれば、子どもがある程度成長すれば、親である夫婦は高い確率でひとつの部屋に収容(?)されざるを得ない。しかしながら、皆さんの答えは、「それはそれで幸せのかたちです」と、何やら微笑み交じりのようにもみえる。つまりこの66.7%は、いわばハートマーク付きの66.7%といっていい。

以上、アットホームさんの今回の調査結果は、下記リンク先でご確認いただくことができる。紹介していない内容にも、ぜひ目を通してみてほしい。

アットホーム 4人家族が幸せに暮らすために必要な住まいの条件調査 2021

安全な住宅こそ幸せな暮らしの条件

今回の調査と、これに回答を寄せられた方の認識にケチをつけるというわけではないが、家族が幸せに暮らすために必要な住まいの条件を挙げろということであれば、私が示したいのは、さきほどのランキングに並んでいたような答えではない。

何かといえば、それは「健康」と「安全」だ。その住宅が、住む人の健康と安全を支えてくれる住宅であること。それが筆者の回答となる。

ファミリー、カップル、単身を問わず、そこに暮らす人に対し、住宅が健康と安全をもたらす努力をしていることを筆者は「幸せに暮らすために必要な住まいの条件」の筆頭に掲げたい。

具体的には、「熱環境」と「耐震性」がその代表ということになる。もちろん、防火・耐火性能や、調湿性能、さらには人体に有害な物質が建材に含まれていないことも大いに重視すべきだろう。

そうした意味で、「あったら幸せだと思う、自宅の設備・仕様」を私が問われれば、そのツートップは、

・遮熱性にすぐれた高性能な窓
・最新基準による耐震性能

と、いうことになるだろう。

 

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