一戸建てを選ぶ人にとって譲れない「価値」とは(1/2ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2021/05/01
文/朝倉継道 イメージ/©︎Taiga・123RF
世の中の皆さんそれぞれが思う、住まい選びのポイントを尋ねた調査・アンケートは数々あるが、尋ね方や、調査対象をどう設定するかによって、結果は随分と違ってくることがある。
この4月(2021)に、「レタスクラブ」(株式会社KADOKAWA)が、
「一戸建て? マンション? 都心? 地方? コロナ禍を経て528人の主婦が選んだ『理想の住まい』のリアル!」
と、題して、アンケート結果をWeb上で公表している。21年2月に行われた、23歳~50歳の子育て中の女性を対象とした調査の結果だ。
・男性はおらず、女性のみ
・51歳以上の方もいらっしゃらない
・子育て中
そうした限られた中での「コロナ禍を経た、理想の住まい」……。ただし、これらの皆さんといえば、「家庭内で、住宅選びの決定権を握っている」と、よくいわれる方々とほぼ重なる。どんな結果が出ているのか、とても興味深いところだ。
まずは、「家を選ぶときに大切にしたいポイントをお答えください(3つまで)」との質問に対する答え。
1位「治安が良い」…51.7%
2位「陽当たりが良い」…48.5%
3位「買い物環境が整っている」…45.5%
4位「駅から近い」…26.1%
5位「コストが安い」…21.6%
6位「十分な広さがある」…19.7%
7位「教育環境が良い」…17.4%
8位「学校が近い」…13.3%
9位「実家が近い」…12.3%
10位「防犯性が高い」…11.2%
11位「庭がある」…9.1%
12位「職場が近い」…8.9%
13位「防音性が高い」…4.5%
14位「公園が近い」…1.9%
15位「DIYが出来る」…0.6%
番外「その他」…2.7%
ご覧のとおり、「治安が良い(51.7%)」が、唯一5割を超える支持を得ての1位だ。これに「陽当たりが良い(48.5%)」、「買い物環境が整っている(45.5%)」が続く。いずれも支持率4割超である。
以上が、4位以下をかなり引き離してのTOP3となっている。なお、今回のセグメント(調査対象者のくくり)ならではの特徴が、ここですでに出ていると見る方も多いことだろう。次に、この質問だ。
「今後住みたいと思う理想の住宅スタイルをお答えください」
「持家一戸建て」…69.9%
「持家マンション」…18.8%
「賃貸マンション・アパート」…8.1%
「賃貸一戸建て」…2.3%
「その他」…0.9%
意外にも「賃貸マンション・アパート」が健闘している。われわれ賃貸住宅オーナーの側としてはよい気分だが、それでも、とりあえず圧倒的なのは、約7割におよぶ「持家一戸建て」である。
すなわち、先にご紹介した「家を選ぶときに大切にしたいポイント」については、多くが、一戸建てマイホームを理想としている皆さんの意見、ということになるだろう。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。