不動産投資「ならでは」の用語
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/04/04
予備知識を持っておこう
不動産投資に携わるようになると、業者と頻繁にやり取りするようになると思います。特に初めての人が戸惑いがちなのが、業界用語や独特の略語。営業マンなどは普段からどっぷりその世界に浸っているのでうっかり使ってしまうのでしょうが、初心者にとっては、わからないからと言って聞き流すわけにも行きません。その都度「どういう意味ですか?」と聞くのも手ですが、今回はわかりづらい用語をいくつか紹介しますので、予備知識として覚えておきましょう。実際のやり取りの中で一度でも登場すれば、本当の知識として身につくはずです。
・マイソク
マイソクとは、元々は不動産業者向けの物件情報を配布するため、会員の店(不動産会社)へ定期的に物件資料(間取り図など)を届けるシステムの通称でした。現在では、物件資料そのものをマイソクと呼ぶケースが多くなっています。元は物件資料を作成・配信している広告会社の社名でしたが、購入者が物件探しをする際に見る資料も、実はマイソクだったりします。いつの間にか使用範囲が広がって意味がわかりづらくなった用語だと言えるでしょう。
・重説
「ジュウセツもきちんとやりますので」などと言われてわからなかった方も多いのではないかと思います。重説とは「重要事項説明」。宅地建築取引業者が、売買契約・賃貸借契約の締結に先立って買主・借主に対して重要事項を宅地建物取引業法第35条に基づいて説明することを言います。その際に交付する書面は「重要事項説明書」と呼ばれます。一部では説明書も重説と略されることがあるようです。一般的に言って買主・借主は物件の十分な情報を持っていませんし、一般人の場合もあります。重説は、買主・借主が思わぬ被害を受けるのを避けるため、売買契約・賃貸借契約を行う前の段階で契約上の重要な事項を説明するように法で義務付けているのです。
・イールドギャップ
「投資物件の利回り-不動産投資ローンの金利」がイールドギャップです。言い換えると、金融機関からの借入金の金利と投資した物件の利回りの差(ギャップ)のこと。言われればすぐに意味がわかりますね。不動産投資の世界では物件の収益を判断する指標の1つとしてよく使われる用語なので、覚えておきましょう。
・ROI(投資利益率)
自分が投資した金額に対してどれほど見返りがあるか知りたい時に見る指標がROI。リターン・オブ・インベストメントの略で、「年間キャッシュフロー÷最初の投資金額×100」という計算式で求められます(%で表示します)。ROIの値が高いほど投資効率が良いということになります。
この記事を書いた人
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