転勤の間、自宅の家を貸したい
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/10/13
■持ち家を遊ばせないために
持ち家や分譲マンションを所有している人が突然の転勤で家を空けなければならなくなる場合があります。しかも単身赴任ではなく、家族も伴って転勤するとなると、転勤期間中は家が無人になってしまいます。このような場合、「転勤の間、家を貸したい」というニーズが生まれます。
賃貸には様々なメリットがあります。まず、家賃収入が入るようになれば、これは不労所得です。住宅ローンの返済に充てたり、副収入となることが期待できます。
また、賃貸の場合は住宅ローン金利や固定資産税、修繕費などが必要経費として認められるので、節税になる場合もあります。
さらに、例えば分譲マンションの場合は賃貸の部屋と比べると作りがしっかりしているため、高い家賃設定でも借り手がつく場合があります。しかも元々住んでいた物件なので、支払いは投資ローンや事業ローンではなく金利が安い住宅ローン。月々の収益を黒字にできる可能性も高まります。
転勤の多い会社にお勤めなら、会社を通じて社内の人に社宅として貸し出すこともできるでしょう。
■デメリットも知っておこう
賃貸のメリットを紹介してきましたが、実は賃貸には様々なデメリットもあります。「とりあえず貸してみるか」と安易に考えるのは危険です。
まず、賃貸として貸し出す場合は内装などをきれいにしておかなければなりませんので、初期費用がかかります。入居者が入れ替わる場合はそのたびにリニューアル費用を負担しなければなりません。
借り手がつかないリスクも当然考えておかなければなりません。借り手がつかない場合は、転勤先の家賃を払いながら元の家の住宅ローンを同時に払い続けなければならないことになります。
分譲マンションの場合は、将来的には売却することを考えている場合も多いでしょう。しかし賃貸した物件を売りに出す場合は、中古マンションではなく「収益物件」の扱いとなり、売却額が低くなってしまう可能性も出てきます。
そして何より、賃貸には入居者とのトラブルの可能性があります。もちろん不動産会社に管理を委託することもできますが、毎月管理費を支払わなければなりません。
さらに、賃料滞納などのリスクもあります。また、現在の日本では貸す側よりも借りる側の方が法律的立場が強く、一度住み着いた人を簡単に追い出すことはできません。入居者に「気に入ったので出たくない」と言われたら、帰る家がなくなってしまうかもしれないのです。
これらのリスクを考えたうえで、それでも貸したいという場合は「定期借家」契約を結ぶのも手です。定期借家とは最初から契約期間を決めておく賃貸契約のこと。契約期間が満了すると自動的に契約が解除されるので、借り手側も居座ることができなくなります。管理料がかかり、通常の契約より借り手側が不利になるので賃料を少々安く設定しなければなりませんが、トラブルを避けるには効果的です。
賃貸と売却、どちらが良いかはケースバイケースです。メリットとデメリットをよく考えたうえで、納得のいく選択をしましょう。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
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この記事を書いた人
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