不動産購入のお金にまつわる話
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/03/16
不動産の購入などを考えたときから、「○○金」なる言葉が沢山でてきます。ただでさえ難しい事が多いのに。。。言葉の意味も良く分からない。。。お金を用意する側からすれば
「それとこれは同じ意味のお金?別に用意しないといけないお金?」
疑問に思うことも多いかと思います。知らないと怖いですよね。騙されているんじゃないかなというような不安な気持ちになることもあるかもしれません。
そこで今回は、この基本的なお金の呼び名、意味等を簡単に解説します。細かい言葉の説明からしてしまうと、更にわかりにくくなってしまいますので、まずは全体の構成から説明します。
■不動産購入のお金の全体像
- <本体部分>
- 例えば、新築一戸建て住宅なら、その販売価格(土地 + 建物 + 消費税)
新築マンションなら、同じくその販売価格(土地 + 建物 + 消費税) - 要するに、チラシや販売図面に掲載されている 「販売価格」 の事です。
- <諸費用部分>
- 登記費用や仲介手数料・住宅ローンの保証料や火災保険料など。
つまり、本体部分(購入したい不動産)を完全に自分の物にする為の、本体部分以外の費用の事。
実は、上の二つを合わせた金額が総体の費用です。ただ、殆どの方々が不動産を購入する際に住宅ローン等を使用し、分割で支払いをする為、不動産購入の過程で時間をずらしてお金を支払ったり、準備したりしなければなりません。
当然、お金の名称が同じでは大混乱になってしまうので、「○○金」という色々な種類の名称が出てくることになります。
更に、不動産取引の慣習や古い言葉と新しい言い方の混在なども手伝って、ますます分かり辛くなっているのが現状です。
なにしろ、不動産業者でも間違った使い方をしている人もいるぐらいですから。。。ですから皆さんはまず、基本的な大筋をご理解いただければ良いと思います。
- <頭金>
- 不動産購入代金の内、自分で用意できる金額の事。
もちろん、親御さんからの贈与や友人知人からの借入等も含められます。 - <手付金>
- 不動産の売買契約を結ぶ時に必要なお金。
もちろん代金の一部です。契約と同時でなければ、原則手付金とは言いません。
一部ですが、購入申込の段階で手付金として預かる不動産業者もいますが、売買契約を結ぶ際でOKですのでご注意を。 - <自己資金>
- 殆ど頭金と意味は変わりません。ただ、頭金もそうですが、不動産の引渡を受ける日までに準備出来ないお金では、自己資金でも頭金でもありません。
この自己資金が少なすぎると、物件の引渡すら受けられず、場合によっては契約違反になってしまいますので注意しましょう。 - <中間金(内金)>
- 売主と買主が同意の上、売買契約書に記載をして受け渡しを行う、手付金プラスアルファのお金です。
昔の取引には良く使われましたが、今の時代あまりないですね。
ご年配の地主さんなどとの取引の際に要求される事もありますが、こちら側が準備出来なければ事情を話して調整できるものですからあまり心配は要りません。 - <申込証拠金>
- 不動産購入物件が見つかって、売主に購入意志の伝える際、意志の確かさを証明するものとして、申込書にお金を添えるもの。当然、ただ単に預けただけのお金なので、取られる心配はありません。
不動産業者によっては、「返せない」などと言われることがあるようですが、諦める必要はありません。取り返せますので安心してください。
通常は、売買契約の時に一旦返却されます。金額は特に決まっていません。
申込証拠金を預ける際には、必ず 「 預かり証 」 を発行してもらってください。
いかがでしょうか。少し分かり易くなったのではないかと思います。
あくまでも、全体の費用をどの様に何の目的で払うのかということをシンプルに考えてください。もし、わからない言葉が出てきたら、遠慮せず営業担当者にどんどん聞きましょう。説明の仕方などから営業さんの人となりも見えてくるでしょう。
今では自分で物件を売りに出せるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
有効に使って不動産物件の売却、購入をしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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