ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

「購入する不動産の勘どころ」のお話し その13

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

「ガス管」(使用できるガス)についてのお話しです。まず、ガス管については 都市ガス と LPガス の2種類があります。

 

1.都市ガスって?

~東京ガスや大阪ガスなどに代表されるもので、都市や市街に水道管の様にガス配管を埋設して、各家庭に供給する方式のガス施設です。利用する方は、自分の土地の隣接する道路の「ガス本管」から自宅内に引込管で接続して利用する事ができます。ただ、このガス管が埋設されていない地域では、当然ですが利用できません。

ガス会社は、公的機関ではありませんので、個別にガスの供給を依頼する事も原則不可能です。(ガス管を延伸してもらう事など)どちらかと言えば、都市部でポピュラーなガス施設と言えます。(ガス会社は、一部行政で行っている地域もあります。)

 

2.LPガスって?

~こちらは、都市ガスの施設が無い場所全てという事になります。基本、ガス配管が来ていない地域で利用する為、「ボンベタイプ」のガス供給法になります。 つまり、各家庭にガスが充てんされたボンベを持ち込み、各家庭のガス供給口に接続して使います。因みに、建物のガスの配管については…。

 

~新築などの場合は、ガス会社が決まっていたりします。なぜなら、建物側のガス配管を建物建築時に行わないとガスが使えないので、現在の新築住宅(都市ガスが無い地域)では100%近くがこの形式です。

 

~他方、中古住宅の場合は全て自由に選べるのか?というと、そうでも無かったりします。中古の中でも、どちらかと言えば築浅の中古の場合、新築の際の配管施設が償却しきっていないと、ガス会社を変えようとすると、配管設備の買取の請求が来たりする事があります。購入する際に、この点の説明があるはずですから、確認しましょう。LPガスの話に戻します。

家の裏側や、台所付近に大きな灰色のボンベが置いてあるのを見た事があるのではないでしょうか? ボンベは、当然使っていればガスが無くなりますが、契約するガス会社が管理をしていますので、使えなくなる前にボンベの交換をしてくれます。料金は、月締めの利用料での請求ですから都市ガスなどと同じような感覚です。

但し、都市ガスに比べて利用料金は若干高めと言われています。上記の様に設備形態や、利用法などいろいろと違います。一番気を付けたいのが、現在お使いのガス器具やガスなどの暖房器具についてです。都市ガスとLPガスでは、器具によってですが双方ともに対応できる器具は、稀です。LPガスの燃焼カロリーは、都市ガスの2倍近くあると言われています。

ですから引越しなどで移動する場合、現在使用しているガス器具等が使えなくなる事も気にしないといけません。都市ガス同士であっても地域の違いで、数種類の違うガスがあり、器具などについても互換性の無い物もありますから、注意が必要です。誤解の無いようにお話ししておきますが、LPガスが一方的に料金が高いばかりではないようです。都市ガスなどでも、地域によって金額が大幅に違いますので良く調べて判断しましょう。

ガス管の調査については、地域ごとに会社が違いますので「ネット」などで調べて連絡しましょう。簡単な方法では、FAX等で情報を送ってくれる会社もあります。まずは、対象の住所地でのガス会社を調べて問合せて下さい。

 

※今回で、このシリーズは一旦終わりになります。

このシリーズでお話ししました、不動産の調査について言える事は、購入した後に分かってもあまり意味がない…。と言う事です。自分が思っていた大きさ、間取りの家が建てられない…。建物を建てるのに、必要以上の申請や許可が必要になり、時間が掛った…。水道などの施設に予想外の費用がかかった…。という事が、起きたら大変です。「転ばぬ先の杖」という感覚でお試しください。

 

今は物件を売主が直接公開できるウチコミ!売買REVOというサイトなどもあります。
売主と直接コミュニケーション取れるので気になることは事前に確認して購入すれば安心です。気になる方は下記から見てみてください。

baibai

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

ページのトップへ

ウチコミ!