「いっぷくＴＩＭＥ」詐欺商法のお話し！？

前回、ちょっと詐欺的な商法の話に触れましたのでその系統のお話しをしてみたいと思います。

 

「詐欺商法」…。昔から「手を変え、品を変え」脈々と受け継がれてきたありがたくない「悪徳商法」です。ごく最近でも「Ｌ＆ＧやＭＲＩ」の事件で大騒ぎがありました。「母さん助けて詐欺」なんて名称をつけて警察も対応に追われています。この手の詐欺は、大きく分けて２種類のパターンがあります。

 

１．相手を精神的に追い詰めて騙すケース

 

～精神的に追い詰めるやり方も２パターンほどあります。

 

①　時間的な猶予の無い危機状況の演出

 

～代表的なのが、オレオレ詐欺です。息子や孫などを装って、事故や事件に巻き込まれた状況をお金で解決させるやり方で、相手を思考不能の窮地に追い込み自分たちの誘導に乗せて、短時日で完了させる詐欺手法です。

 

※この形も実は昔から使われている手法の応用型で、即効性を最大の特徴として使われています。

 

ただ、ターゲットになっているのは、一人暮らしの老人の方が圧倒的に多いです。と言う事は、相談者や同居者が複数いる家庭などでは、効力が薄れます。つまり、身近に協力者などが居た場合、窮地になっても意外と冷静に対応出来たりします。

 

②　本人の弱点などを利用してマインドコントロール的な演出

 

～代表的なのは、最近の事例だと　オセロ「中島知子」さんの事件の様なケース。

 

事件的には、ちょっと分かりにくいですが、「霊感商法」なんていいかたをすると、もう少し分かりやすいでしょうか？いずれにしても、時間をかけて「洗脳」していくようなやり方。何が恐怖かは人によってマチマチですが、その恐怖を元手に相手をコントロールしてお金を引き出す方法です。因みに結婚詐欺などは、正にこの応用版ですね。

 

※この形は、本人若しくは近親者などを救いたいという「欲求」に訴えかけてているやり方です。孫を救いたい…。自分を救いたい…。

 

これを、全て「お金」で実現させようとするやり方で、その欲求を託す相手が「実は何処の誰だか分からない」のが共通しています。冷静になれれば、誰しも簡単に騙される事も無いと思いますがそれをさせない巧妙さが準備されています。

 

これは、普段から「自分も騙されるかもしれない…。」という心構えが何よりの対策になると思います。騙される方の殆どが、「自分が騙される訳が無い」と思い込んでいます。

 

以前、保険会社の人から聞いた言葉があります。「今日、車で家に帰る方の内、事故なく帰宅できる保証のある方はいない」という言葉を思い出します。何事も無い日常に埋没している時こそ、大きな危険が潜んでいる。本当にその通りだと思います。これが、一番の対策になる様に思います。

 

２．相手の欲を膨張させて、後戻り出来なくさせるケース

 

～昔の違法賭博などでも良く使われた手法です。一旦、最初の内だけ得させた感じを演出して、本人がその気になりだしたら全く勝てなくなる…。という様なやり方です。冷静になって考えれば、ちっとも得をしていない場合が殆どです。

 

例えば、１００万円を預けてその後３か月間１０％の利息を貰ったとしても、７０万円が返ってこなかったら７０万円のマイナスです。そこを、会社を大きく見せて「大手」を装ったり、芸能人をイメージキャラクターに使ったり、会員数などを多く見せたりと裏付けに余念がありません。

 

でも、「大手」だから安心？日本人の特性の様な部分ですね。正にそこを利用してきている訳です。ご丁寧に、被害にあった方をターゲットに国や公官庁の名を騙って二次被害に会う方までも後を絶ちません。説明した話は、非常にシンプルに話しましたが、大勢の人間を使ってトンデモナイ仕組みや準備で迫ってきます。

 

「自分がしっかりしていれば…。」「自分だけは大丈夫！」なんて人程騙されたりします。　自信がある方は、人の話を聞きませんので最後は、詐欺師の言葉を鵜呑みにして、忠告者を排除したりします。これも人の特性の様な所です。ある事を一度信じたり、夢中になると　信じた事などを否定する事柄や事象などを「見たくない～信じたくない～見ない～信じない」という行動を起こしてしまいます。やはり、「騙されるかもしれない…。」

 

という気持ちが、一番の武装・予防法になると思います。いかがでしょうか？

 

 

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