お問い合わせの話から(住宅ローン3)
ウチコミ!タイムズ編集部
2013/04/20
住宅ローンのお話は、今回で一旦締めとします。いくつか頂いた質問のなかからお話しします。ローンの借入先はどう選ぶの?
~確かに住宅ローンを借りられる金融機関は、星の数ほどありますね。大手都市銀行、地方銀行、信用金庫、ネット
銀行などなど。基本的に、どの銀行でなければいけないとか、損だなど無いと思います。ただ、それぞれに金利や諸費用などが若干違っていますし、審査基準なども違います。
消費者側からは、金利が安くて諸費用が安いものを選びたいのですが、借入の為の審査がありますから、誰でも好きな金融機関を選べるわけではありません。この辺りの事情は、ローンを沢山取り扱っている不動産業者に相談して、多くても2~3件審査をしてもらい、一番条件が良い金融機関で行えばいいと思います。
あとは、ご自身が利便性の良い金融機関ですね。「自宅の近くにその金融機関が無い」なんて事だと、チョットした手続きにも不便ですから。その位の選び方で大丈夫です。今借りているローンの金利が高いので困っています。
~これは簡単に答えを出すのは難しいです。といいますのは、基本的に今の金利の住宅ローンに借り換えするのが簡単で分かりやすい方法なんですが、銀行の審査に合格しなければいけません。審査というとチョット大げさかもしれませんが、ローンの貸出しには、当然基準がありますから、その基準をクリアしていないと当然、借り換えはできません。
■どのような内容かと言いますと
~新規に住宅ローンを借りる時と同じ様な情報。
・ローンを借りている方の勤務先、勤続年数、年収
・ローンを借りている不動産の情報
・住宅ローン以外の借入状況
上の情報+下記情報
・ローン借入額、残りのローン金額
・現在のローン支払いの状況(滞納や支払いの遅れの情報)
以上をもとに、最終的には不動産の価値に対する残債の金額でほとんど結果がでます。お知り合いの不動産屋さんや、ちょっとした相談を受けてくれる不動産屋さんでも、大体の事は教えてもらえますよ。ですから、不動産の価値(相場的な金額)よりも残りのローンが著しく多い場合は、ほとんど借り換えは出来ない事になります。そのような場合、他に手立てはありませんか?
~一件ごとに微妙に状況が違いますから、ハッキリこうだ!とは言えませんが、先ほどの不動産の価値(相場的な金額)と残債次第では、売却して購入しなおす手立てもあります。ローンの借り換えに比べると、一大事業になりますが金利が大幅に縮小できて、支払も楽になるのでしたら考えて見る価値はありますでしょう。
この辺りの相談は、信用できる不動産屋さんに持っていかないといろんな作業が入って来るので、危険です。考えただけでも、売却、修繕、登記、引越し、購入など案件によりもっと工程が増える事もある中で、工程ごとにバックマージンなんかを取られていたら…大変です。
ちょっと大変ですが、「餅は餅屋」経験豊富な不動産屋さんは使ってみるべきだと思います。万が一、このパターンも難しい時でも、なんらかのアドバイスを貰える事もあります。悩んでいる方は、是非お試しください。
■現在、購入の不動産契約前ですがクレジットの買物はダメ?
~気を付けないといけません。基本的に、住宅ローンの審査直前や審査中の大きな買い物は住宅ローンの審査に影響するものもあります。一番危ないのは、クルマのローン購入や分割払いになる金額の大きな買物です。審査の期間にこの様な買い物をすると、住宅ローンが不可なんて事になるだけではなく、自分の責任でローンをダメにした場合最悪、不動産の購入の「ローン解除」が出来なくなる恐れもあります。大変な事なんです。
住宅ローンの審査が終了して、ローン金額が実行(払いだされる)が終われば、何を買っても大丈夫ですから、それからにしましょう。因みに、クレジットの1回払いぐらいでしたら問題はありませんが。なにも、そんな大切な時期にする事ではありませんでしょう。気を付けてください。
■不動産の購入を考えていますが、転職もしたい
~不動産を購入する資金を、全て現金で購入するのでしたら、いつ転職しても問題ありませんが、住宅ローンを利用して購入するのでしたら、転職は購入が全て終わってからにしないと、住宅ローンは何処の金融機関からも借りる事が出来ません。住宅ローンの審査基準に、勤務先と勤続年数が重要な要素となっていますので我慢するしかありません。
基本的に、勤続年数3年以上、勤務先(職種)、年収によって借入希望金額の審査をしています。つまり、この会社に勤めているかたがから○○万円を××%の金利で貸しましょう。という答えを出したのに実際は、違う会社に移っていました…。
銀行との間でも「金銭消費貸借契約」という契約を結ぶので、契約違反で、全額一括返済!なんて事になりますし、不動産購入の直前に転職した場合は、住宅ローンの審査基準に達せず取扱い不可で購入できません。不動産購入を考えている方の転職は、時期を考えないと大変な事になります要注意です!
以上の様な質問からのお話でした。
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この記事を書いた人
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