「住宅ローンのお話」1
ウチコミ!タイムズ編集部
2012/07/30
簡単に説明すれば、不動産という「この世で一番高価」な物を買うためのローンです。ですから、ローン自体の金額も他の物より格段に高額になります。高額なローンである為、貸し手も借り手も「リスク」が非常に大きいものです。
■その解決の為に
~リスク回避策~
ローンを借りる人に対する審査基準を厳しくする事
ローンに必ず「保障会社か連帯保証人」を付ける事
ローン対象の不動産査定基準も厳しくする事
ローンを借りる人に「生命保険・所得補償保険等」を付ける事
ローン対象の不動産に「火災保険など損害保険」をつける事
などなど沢山あります。ここで揚げたものに、それぞれ審査などがありますから住宅ローンは、借りるのも大変なローンでもあります。
~注意点と知っておいて欲しい事~
★住宅ローンもローンの一種ですから、他の借入がある方は予算組の段階から注意が必要です。オートローン・家具や電化製品等の分割払い・各種カードローン(クレジットかーどに付いているものも)サラ金など….。お金が借りられるもの全てと思ってください。上記の借り入れがある方は、住宅ローンのその方の借入上限に近い金額を借りる方ほど厳しくなります。
例えば、オートローン等を完済する条件を付けられたり、カードローン等は完済かつ解約を条件に付けられたりします。事前にご自身で確認することをお勧めします。予定した借り入れができなくなる事が予想され、資金計画の見直しが必要になります。物件を見つけてからではつらい作業になりますので…..。
★優遇金利の話や優遇金利の支払額だけを見て計画を進めてはいませんか? 優遇金利はあくまでも、審査結果がでてからしかわかりません。まあ、条件的に予測は立ちますが決定するのは、あくまでも銀行側ですから注意してください。支払額がまったく変わってしまうので。
★住宅ローンで借りられる対象物は、戸建てなら土地と建物の分、マンションでも同じ(一部例外もありますが) 銀行の保証料や抵当権設定費用、登記費用、仲介手数料等の 諸費用 は住宅ローンに組み込む事は原則できません。基本的に、自己資金があり、その資金のある程度を投入する事を前提に見ていますので、少なくとも諸費用分ぐらいの投入できる自己資金がある方のほうが、審査的にも有利なのです。(もちろん、自己資金は多いほど有利です)
しかし、これも 「諸費用ローン」 が用意されていますので、一見違いはないように見えますが、実は審査的に厳しく見られますので ご自身の借入上限に近いローン金額だと結果が良くないケースもあります。詳しい方に相談しながら進めてください。
★借入金額や借入年数によっては、思いのほか保証料・抵当権設定費用等が高額になる事があります。
一例として ローン金額 5000万円 35年均等払いの場合
保証料・・・約100万円
抵当権設定費用・・・約60万円こんな数字になります。
資金計画に大きな影響が出るとおもいますので、覚えておいてください。また、分量が増えてきましたので今日はここまでにしてつづきを書きます。ご覧いただきましてありがとうございます。
この記事を書いた人
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