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ベランダを掃除して!

入居者さんへの防災の呼びかけで、オーナーのリスクも減らせます(1/2ページ)

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イメージ/123RF

例年休みもなく日本の各地を襲う風水害。忘れた頃にどころか、前回の記憶も生々しいうちにやってくる大地震。賃貸オーナーである皆さんは、入居者さんに対して、防災のための呼びかけを何かしていらっしゃいますか?

「しているよ」とおっしゃるオーナーさんは、積極的な賃貸経営をされているエネルギッシュな方も含めて、多分ほとんどいらっしゃらないでしょう。「それは入居者さんの自己責任の範疇にあること」と、普通は誰もがそう思うからです。

ですが、これからはちょっと考え方を変えてみた方がよいのかもしれません。なぜなら、入居者さんの防災意識が高まることは、入居者さんご自身のメリットなだけではなく、そのままオーナーさんのメリットにもなるからです。

さまざまな自然災害に関連して、賃貸住宅にお住まいの入居者さんに対し、オーナーさんから呼びかけやお声がけをしておいたほうがよいこと。主ないくつかを挙げていきましょう。

■ベランダを掃除してください!

大雨でベランダに水が溢れ、部屋が浸水する事故が、報道などによると意外に多く起きているようです。原因は排水口の詰まりです。溜まった落ち葉や土ボコリ、ゴミなどによって、雨水がせき止められてしまうのです。

これが起こると、2階や3階やそれ以上であっても、変わらず「床上浸水」してしまいます。入居者さんご自身も普段なかなか気づけないこのリスクについて、しっかりと呼びかけることで、事故の発生とともに物件へのダメージも防いでください。

■洗濯機用蛇口は閉めてください!

水を流したり止めたりは、洗濯機側のコントロールに任せれば楽ということで、水道の蛇口を開きっぱなしにしている人がいます。地震の揺れによりホースが外れると、水が流れ、床が水浸しになってしまいます。洗濯する時以外は、蛇口はつねに閉めておくよう呼びかけてください。

「ホースが外れると水が止まるオートストッパー付きの水栓だから安心」ということもありません。その場合も、普段から閉めておくのが正解です。蛇口からホースは外れなくとも、ホース本体の破損やホースが洗濯機から外れる事故が起こると、そこから水が流れ出るおそれがあるからです。

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この記事を書いた人

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