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怒りのご近所さんが物件にゴミを放り込んだ!

オーナーさんの選んだ解決策とは?(1/3ページ)

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イメージ/123RF

3階建て・7室。小さな賃貸マンションのオーナーのもとに、ある日、とんでもない一報が舞い込みました。電話の主は入居者さんでした。「1階エントランスにゴミがどっさり置かれています。臭いのでなんとかしてください」と、いうのです。「張り紙もされていますよ。見に来て下さい」とのこと。


自宅から車で10分のその場所に、オーナーさんが慌てて駆けつけてみると、そこにあったのは…


ビニール袋に入った生ゴミ、紙ゴミ、プラスチック製品や壊れた小家電、ペットボトル、空き缶…


なんと、ふた抱えほどもあるゴミの山でした。見ると、たしかに張り紙もあります。こう書いてありました。「ここでは町内みんながゴミ出しルールをきちんと守っています。守れない人はゴミを出さないで下さい」


一目瞭然でした。


おそらくは、決まった収集日以外にゴミを出したり、分別されていないゴミを捨てたりするなど、ルールを守らない人が入居者の中にいて、それがご近所の皆さんの激しい怒りを呼んでいるのです。


オーナーは、さっそく町内会長のもとへ出向きました。開口一番に言われたのは、「大家があなたに変わってから、ゴミ出しの状況があまりにひどい」でした。


ちなみに、このマンションには専用のゴミ置き場がありません。なので、入居者は、町内の人々が利用する共同の集積所へゴミを捨てに行かなければなりません。


町内会長はオーナーさんにこう問いかけました。


「あのマンション、以前は社宅として借り上げられていましたね」


「はい。会社が撤退することになり、前のオーナーさんが物件を売りに出しました。それを半年前に私が買いました」


「じゃあ、いまあそこに住んでいる人は、全員あなたが入居させた人なんだ」


「そうです。私が自主管理しています」


「そのうち2~3人が、ルールなど無視して、好き勝手にゴミを捨てているんです。収集日が来るまでゴミは集積所に置かれっぱなし。悪臭もひどい。近所の皆さんが集まって分別作業をさせられています。以前はこういうことはなかった。つまりは、あなたの管理がだらしないということです」


こっぴどく叱られてしまったオーナーさん。すぐに市役所を訪れ、ゴミの収集日が記されたパンフレットを分けてもらい、それを物件の各部屋のドアポストに入れて回ったそうです。ですが、問題はまったく収まる気配を見せません。

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