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バブル期の六本木と今の地上げ屋の方法・違い

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【地上げの戦略、手法など】

 

地上げ屋さんの仕事についてはこちらの記事もご覧ください。

この話は、基本的に対応策等ではありません。先方は企業です。純粋に利益の為に戦略をたててくる相手です。知識も経験も格段に違いますから、簡単に考えて対応しようとしても術中に落ちます。

 

「相手を知り、己を知れば百戦危うからず」の一助になればと思いお知らせします。自分の事として「自分自身できちんと対応し、結論を出すようにしましょう」これが大事です。大体の始まりは、手紙などであいさつから始まります。

 

この時点で「この辺りの土地を不動産屋が買いに来る」という情報が隣近所でちょっとした騒ぎになります。その中で、住人の方が「集まって集団で交渉しよう」と組合的な物を作って、対抗しようとする事がありますがこれは、相手の術中に陥りやすいです。

 

何故か・・・。こういった地上げなどの際の個々の利益や状況はどうなっているかを考えて見て下さい。

 

  • 全員の方が、少しでも高く買い取ってもらいたい。(他人はどうあれ)
  • 各家庭の経済的な内容は、全然違う。(他人に話せない事情を抱えている人もいる)
  • それぞれが持っている借地権の条件(敷地の大きさなど)も違う。

 

この内容を見ただけでも、基本的な利害の一致すら怪しい状態なのがわかります。この団体の中で「抜け駆けする人」が1人でも出てしまうと、全員が「もう、誰も信じられい」という状態が簡単に生まれてしまいます。その後は、この団体は機能しなくなってしまいますね。

 

そして、地上げ屋さんは「戦略」もちゃんと持っています。自分たちが必要な土地を優先的に購入して来る事や、土地の買値を吊り上げようとする相手に対して、連絡を急にとらなくしたり、精神的にゆさぶられます。分かっていたとしても、他の方々が「交渉成立」なんて話を聞かされると、不安がなおあおられますし…。中には、事情等があって「自分から買ってくれ!」と言いに行って安い値段になってしまう方もいます。

 

こういった作業は、1〜2年という長い期間で行われますので、土地を買いに来ている側は余裕があります。しかも、借地権の土地の場合、地主さんから土地を先に購入して「地主になっている」ケースもありますから地代の支払いの件もあり、係らない訳にはいかないようになっていたりします。バブル期の六本木のように「地上げ」なんて言うと、怖い人が脅しにきて…。なんて思う方もいるかと思いますが
そんなものは、本当の「地上げ屋さん」ではありません。

 

本物は、ずっと紳士的に法令を守った行動を取ってきます。そもそも、恐喝・脅迫では何の問題も解決できません。ましてや、不動産の取引です。 犯罪行為などでは「不動産の免許」がいくつあっても足りません。そこは、安心していいかと思います。

 

この様に長い時間、不慣れな交渉を続けなければいけないので、余程の覚悟が無い方は「安易な行動」や無用な敵対行動を取ると、その心労が倍増します。どうしても納得がいかない場合は、対価を支払ってでも「弁護士などの専門家」を雇う事をお勧めします。

 

それ以外の方法は、キチンと相手と交渉をして、自分で決める事です。間違っても、他人の考えに載るようなことはお勧めしません。他人の意見や情報は、いくら取っても構いませんが、最後は自分です。
そこをシッカリして置けば、どの様な結果であっても納得が出来ると思います。

 

因みに、現在の借地権者の取り分は、住宅地で「地主さん:4に対して借地権者:6」です。土地の価格が1坪100万円とすると「地主さん:40万円、借地権者:60万円」になります。土地が30坪あったとしたら、「地主さん:1200万円、借地権者:1800万円」と言う事です。

 

現在でも、東京のあちこちで「地上げ」が昔よりも細々とではありますが行われています。上手に対応して頂きたいと思います。実際、老朽化する建物について「東京都」でも頭を悩ませている現状があります。

 


【地上げ屋さんの記事まとめリンク】

「不動産業にもいろいろあります」のお話し

「地上げ屋さん」の仕事の話し

「地上げ屋さん」の仕事について まとめ

「地上げ屋さんの件の実際にあった事」

「地上げ屋さん」の事件についての検証


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この記事を書いた人

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