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不動産投資のハードルを越えるカギは「財務知識」  ベテランも集まる、実践を見据えた学びの場(1/2ページ)

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一流の不動産投資家を目指す「Infinity’s Club(インフィニティーズ クラブ)」。不動産投資の拡大には金融機関からの融資が必要だ。これまでにない、財務知識に主眼を置いた大家の会であるInfinity’s Clubが提供する学びとは。同会代表の名取幸二氏と、共同運営者の杉田卓哉氏に会を発足した経緯や活動内容を聞いた。(聞き手/尾崎 光 文/佐藤 美月)

――お二人が賃貸経営を始めたきっかけを教えてください。

名取:僕は元々サラリーマンでした。もう15年ぐらい前になるんですが、リストラや年金問題が騒がれていたことがきっかけで、不動産投資家として賃貸業を専業にしたいという思いがありました。また、老後の生活にも漠然とした不安があり、不動産投資は自分でできる対策ということで始めたんです。

杉田:僕は大和ハウス工業に勤めていたことで不動産投資に出合いました。元々は株式投資をやっていたのですが、リーマンショックなどで総資産がかなり目減りしてしまって……。株式投資は怖いなと思い不動産投資を勉強し始めました。

――これまでどういった形で賃貸経営をされてきましたか。

名取:最初は、区分所有で一戸購入しました。その後、2009年に1棟ものを買ってからコツコツ買い増ししていき、10年で10億ぐらいの規模感ですね。専業大家になったのは2年前からです。

杉田:34歳の頃、鎌倉の1棟マンションを8700万円で購入しました。そこからは地方の築古アパートを購入し、利回りが高い分、リフォームやリノベーションをしてから転売や保有するという形で続け、40歳でサラリーマンをリタイアしました。現在17棟136戸を所有しています。

――Infinity’s Clubはどのような会ですか。設立した経緯をお聞かせください。

杉田:不動産投資の規模を拡大していくためには、金融機関からの融資がないと難しいという現実があります。その肝心の融資を受けるためには、自分の財政状況をきれいに整えていくことが必要です。

せっかく大家の会を発足するのであれば、これまであまりなかった財務に主眼をおいた会を作ろうということで、名取さんと僕と財務コンサルタントの先生(Infinity’s Clubメンバーには名前を開示しています)の3人で立ち上げました。

名取:この先生は金融機関に23年間勤め、融資を承認する立場で不動産投資を見てきた方なので、「融資する側の視点」を熟知しています。そういった方に教えてもらう機会はなかなかありません。

懇親会中心だったり、不動産投資の規模によって序列があったりという環境ではなく、初めて不動産投資をする方も含めて、学びたい人がきちんと学べる環境が必要だという思いがありました。


名取 幸二(なとり こうじ)/「Infinity’s Club」代表。1970年生まれ、長野県出身。現在は埼玉県在住。大学卒業時に就職氷河期を経験し第2新卒で流通業に就職するも、順風満帆とはいえないサラリーマン時代を過ごす。2009年にサラリーマンリタイアを目指し、不動産投資を始める。約15年間の波乱万丈な投資経験を活かし、かつての自分のように苦しみながらもこれから不動産投資をしたいと考えているサラリーマンへのアドバイスも行っている。著書に『普通のサラリーマンが実現させた毎年年収1000万円の不動産投資』(standards 刊)がある。

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この記事を書いた人

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