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顔の見える環境で仲間がいる安心感や絆を感じられる“大家の会”(1/2ページ)

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松浦 昭(まつうら あきら)/『がんばる家主の会』会長。1946年生まれ、大阪市生野区出身。大学卒業後、アパレル会社営業、外食産業マネジャーを経て大阪市生野区にて賃貸マンションを経営する。その後、社員教育の講師をしながらマンション経営をしていたが、2000年から専業家主となる。年平均入居率は98%。2005年にがんばる家主の会を発足、現在会員数は約600名。賃貸住宅フェアなどで講師を務める。

約600名の会員が属する『がんばる家主の会』。大家の会としては、日本最大の規模ではないだろうか。設立から15年間会長を務める松浦 昭オーナー。松浦オーナー自身、賃貸住宅オーナーとして、今までの経験や知識を生かしながら入居者目線の賃貸経営を行っている。その年平均入居率は98%だという。そんな松浦オーナーのがんばる家主の会への想いや、賃貸経営、家主としての考え方を伺った。(聞き手/尾崎 光 文/向園 智子)

――松浦オーナーの今までの経験が、賃貸経営やがんばる家主の会で生かされているそうですね。

私は、今までにアパレル業界、外食産業、社員教育の講師を務めていた経験があります。全ての業種が今の賃貸経営に生かされていると思いますが、一番影響があったのは外食産業でしたね。そこの会長に「勉強するなら同じ業種ではダメだ。それ以外の業種を勉強することによって、そのいいところを自分の仕事に取り入れろ」と言われたんです。実際に賃貸経営をしているなかで、その通りだなと感じています。

――がんばる家主の会はどのような集まりですか。

実は、がんばる家主の会を立ち上げる前に別の会をやっていたんです。当時あったさまざまな大家の会の代表が集まって始めたのですが、全員の意見がまとまらずうまくいかなかった。その時も私が会長を務めていたのですが、私の思いもなかなか伝わらず、残念でしたが解散しました。ですが、孤独になりがちな家主同士が、お互いに夢やビジョン、そして仲間として語り合える場の必要性を感じており、がんばる家主の会を立ち上げました。

がんばる家主の会で一番大事にしているのは、組織風土です。それをつくるのは会長の自分であると考えます。私のモットーは“今を真剣に生きる”です。いつでも真剣に、積極的で明るく、相手に何かを与えられる人でありたいと思っています。

寂しいことですが、最近は自分の利益しか考えられない人が多いですよね。がんばる家主の会では、まずは相手に利益や喜びを持ってもらい自分はその後、という考え方を広げたいと思って活動しています。この考え方をする人が増え、そういう風土の中にいれば人は自然に変わっていきます。ですが、中には合わない人もいるのも事実です。そういう方は残念ですが辞めていきます。

家主が本音で話せる、分かり合えるのは、同じ環境に身を置いているからこそであり、家主で共通するのは“賃貸経営を経験している”ことなんです。ですので、物件所有している方、というのが入会の条件になります。この組織風土の中、本音で語り合える同じ環境の“仲間”が作れる会、それががんばる家主の会なのです。

定例勉強会は月1回大阪市内で開催しており、毎回200名ほどの会員さんが集まります。勉強会の後は懇親会があり、さまざまなエリアの家主同士で情報や意見交換が行える場となっています。ほかには、メーリングリストを活用した情報交換(悩み相談)や、エリアの家主ごとに懇親会を行ったり、ゴルフや音楽など共通の趣味で集まる会もあるんですよ。

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この記事を書いた人

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