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住人同士の騒音トラブルの解決方法は?

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アパートやマンションなどの集合住宅では、さまざまな生活サイクルの住人が生活しています。そのため例えば、昼間に働いている会社員と夜勤の会社員が隣同士に入居していると、どちらかが寝ている時間にもう片方が生活音を出すという事態が高い確率で発生してしまいます。お互いが気を遣っているのであれば、大きなトラブルになる可能性は低いですが、もしどちらかが隣の住人に気を遣うことなく騒音を発生させている場合は大問題ですよね?もし自分の住む集合住宅にそのようなマナー違反を犯す住人がいた場合は、どのように対応をしていけばいいのでしょうか。

実際にあった騒音問題の事例

単身者向けのアパートで実際に起こった騒音問題の実例をご紹介しましょう。3階建てのアパートで、クレームの申告者は1階の住人です。そして騒音の発生源は申告者の真上の2階に入居していた単身者の男性でした。

申告の内容によると、2階に住む男性は深夜から早朝にかけて電話での通話を繰り返し、連続して足で床を叩く行為を繰り返していたそうです。特に足で床を叩く音については、悪意は感じられなかったとはいえ、かなりの強さの音だったといいます。同じ建物に住む者同士だったため、はじめはクレームの申し立てに躊躇したようですが、深夜の長時間にわたる問題の音が原因で不眠症となったことをきっかけに、抗議に及んだそうです。

今回の事例の要点をまとめると、以下のようになります。

クレーム申告者の両隣にも住人が入居していたが、両隣から大きな騒音はなかった
騒音は深夜から早朝にかけて延々繰り返された
管理人はアパートに居住していない
クレームの申告は住人間の対立を生む危険性がある
騒音の発信源である住人から悪意は感じられなかった
騒音による被害は深刻で、不眠症になるほどだった
実は騒音問題の多くは、本人が自覚することなく騒音を発しているものとなっています。しかし無自覚だからこそ、クレームを受けた際に大きなトラブルに発展してしまう可能性があるため、注意が必要なのです。

騒音問題の解決方法

今回の事例では、騒音の被害者である住人、大家さん、管理会社それぞれに出来ることは限られています。まず被害者は大家さんか管理会社にクレームの申し立てを行いましょう。

そのクレームを受けて、大家さん、もしくは管理会社が騒音を立てている住人に注意喚起を行っていくわけなのですが、このときに誰がクレームの主であるか分からないように注意しなければなりません。クレームの主が分からないようにする方法としては「共通通路に注意書きを貼り出す」「全戸に騒音注意のチラシを配布する」などがあります。それでも事態が改善しない場合には、騒音がどの程度のものであるのかを確かめた上で、住人の退去を求めるなどの強硬な手段に出るようにしましょう。

集合住宅に騒音問題はつきものです。トラブルが発生した後で対応していくのは難しいので、大家さんや仲介業者によるアパート入居前の審査は、トラブルを未然に防ぐために重要な意味を持っているのです。そのため新しいアパートを探している方にとっては大変かもしれませんが、多少入居審査が厳しいくらいのアパートを選んで入居するといいかもしれません。

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この記事を書いた人

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