駅前の不動産屋さんが「優雅な生活」を営める理由

初老の営業マン

「売り仲介業者」になるには努力と時間が必要

不動産会社を営む人ならだれしも売り仲介業者のポジションにつきたい、そのポジションであり続けたいと考えるでしょう。

でも、そう簡単ではありません。なぜなら、とってもうまみのあるポジションなので、そのポジションに立つにはそれなりの努力や時間が必要だからです。だれも好きこのんでうまみのあるポジションから、買い仲介業者のようなつらく厳しいポジションに代わろうとは思いません。

優雅な生活を支える「実績と情報量」はどこから来る!?

加えて、売り仲介業者のポジションを続けるには、実績と経験に裏打ちされた情報量がモノを言うからです。

その実績と経験に裏打ちされた情報量とは何でしょう。ちょっとかっこよく言いすぎましたが、要は、二代、三代とその土地で暮らし続け、地元の相続の手配などを一手に引き受け、分筆された相続財産に対応してきた知恵・実績・経験・情報量のことです。

そのような実績と情報量があれば、その「不動産屋の優雅なお爺ちゃん」のところに、相続の相談などが集まってきます。つまり、家を売りたいとか、土地を売りたいといった情報が自然と集まってくるのです。

そこにはたとえ3%+6万円+消費税といっても、額としては大きな仲介手数料が発生します。ですから、優雅に「ゴルフ三昧」となるのです。

このような存在は、不況のさなか額に汗して働いている一般消費者のみなさんには、とても不思議なことに思えるかもしれません。しかし、実態としてそのような売り仲介業者が存在し、みなさんが家を売買するときは、そのような不動産会社・業界を相手にしている、ということを知っておいていただきたいのです。

本連載は、2012年9月10日刊行の書籍『不動産屋は笑顔のウラで何を考えているのか?』からの抜粋です。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事のコラムニスト

大友健右
大友健右(株式会社総研ホールディングス代表取締役社長)
株式会社総研ホールディングス・株式会社アルティメット総研・株式会社プロタイムズ総合研究所 代表取締役社長。1972年生まれ。大手マンション会社で営業手法のノウハウを学んだのち大手不動産建設会社に転職。東京エリアにおける統括部門長として多くの不動産関連会社と取引、不動産流通のオモテとウラを深く知る。
ウチコミ!創設者
大友健右は収益物件の個人間直接売買ができるプラットフォーム「ウチコミ!」の創設者です。