なぜ「駅前の不動産屋」はつぶれないのか?

帽子屋

つぶれない店には、それなりの理由・知恵がある

みなさんは自分の住む町の商店街を歩いていて、ふと不思議に思ったことはありませんか。なぜ、あのまったくお客さんの入らない帽子屋はつぶれないのだろうか? その路地の傾いた古本屋は、なぜ3代も続いているのか・・・。

もちろん、つぶれずに続いているのにはワケがあります。

そのワケ、わかりますか? たとえば、帽子屋は商店街の路地裏にある青空駐車場を経営していたりして、店にお客さんが入らなくてもまったくおカネに困らずのんびりとしていられるのかもしれません。3代続く古本屋は、年に1~2回、希少価値のとても高い古書を古本市場に売りに出し、数百万円を手に入れているといったこともあるでしょう。

のんびりと営業できる理由はさまざまでしょうが、いずれにせよ不況でも生き残っていくには、それなりの理由・知恵があるのです。もうちょっと嫌みっぽく言えば、商店街の周りの新規店、チェーン店の社長や店員が額に汗して頑張っているのを尻目に、余裕をもって暮らせるだけの“努力しなくてもいい知恵・しくみ”があるのです。

地元名士など「情報が多く集まる」立場の人が多い!?

そして、そうした店の店主には、地元の名士、地域の顔役といった立場の人がたくさんいます。祭り、商店会、自治会の世話役はもちろん、近所の住民の冠婚葬祭まで情報が入ってくるような人です。

駅前の不動産屋のお爺ちゃん・・・彼もまた、そんな悠々自適な暮らしができる名士・顔役の一人です。いや、そのなかには、むしろ「名士のなかの名士、名士たちの顔役・主あるじ」と言える人がいるのかもしれません。

本連載は、2012年9月10日刊行の書籍『不動産屋は笑顔のウラで何を考えているのか?』からの抜粋です。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

この記事のコラムニスト

大友健右
大友健右(株式会社総研ホールディングス代表取締役社長)
株式会社総研ホールディングス・株式会社アルティメット総研・株式会社プロタイムズ総合研究所 代表取締役社長。1972年生まれ。大手マンション会社で営業手法のノウハウを学んだのち大手不動産建設会社に転職。東京エリアにおける統括部門長として多くの不動産関連会社と取引、不動産流通のオモテとウラを深く知る。
ウチコミ!創設者
大友健右は収益物件の個人間直接売買ができるプラットフォーム「ウチコミ!」の創設者です。