落雷の危険が高い物件は? 家でできる落雷対策
ながれだ あかね
2024/07/06
7月に入りいよいよ夏本番! 夏といえば、ゲリラ豪雨。そしていきなりやってくる雷です。室内にいるからといって安心しきってはいけません! 雷が自宅に落ちると、思わぬ被害を受けることもあるからです。
➊落雷が多い夏 落雷が多いエリアや物件の条件は?
<全国でも落雷が多いエリアは?>
- 東北日本海側
- 北陸
- 山陰
- 九州南部〜トカラ列島
東北〜中国地方にかけての日本海沿岸では、「冬季雷」と呼ばれる冬型の気圧配置時に多く見られる雷が発生します。この地域では年間を通して雷が発生しているので、雷の数が自然と多いのです。
<雷が落ちやすい物件の条件は?>
- 背が高い物件
- 尖った形の物件
- 金属が多く含まれ放電が起こりやすい構造の物件
- 周りに高い建物がない物件
つまり……
- →鉄筋構造など、金属が多く使われている建物は、木造に比べると落雷の可能性が高い!
- →タワマンにも落ちるリスクがある。さらに避雷針をつけていても、雷の放電現象は複雑なため「絶対に避雷針に落ちる」とは言い切れない!
➋家の中にいたら安全? 落雷したときの被害と危険性
<落雷したときの家の中の被害>
- 屋上の角や側壁に落雷した場合、対策をしていなかったら直撃してコンクリートが破壊する恐れがある
- 古い建物の壁や柱は、落雷したとき電流が流れる恐れがある
→壁や電子機器から離れた位置にいよう - 雷サージ(※1)の影響で、パソコン、 HDD、スマホ、保存していたデータが壊れる可能性がある
- 電流が電線を伝わって家に入り、電化製品がショートして壊れる可能性がある
- 落雷から火災が発生する可能性がある/電流が家の中に流れ込み、コンセント内の埃に引火したり、家電がショートして出火する
※1 雷サージとは
雷によって、通信線や電源線などに発生する過電流・過電圧のこと
➌雷が鳴ったときの対策 家の中にいるとき・外にいるとき
<家の中にいるとき>
- 壁や天井、電子機器、金属部分、水場から離れた位置にいよう
- 家電製品のコンセントを抜こう/電話やパソコンに繋がっている通信線、テレビのアンテナ線なども抜いておくと安心
- ブレーカーを落とそう
- 落雷中は洗い物や入浴は避けよう/水道管などの金属管も電気が侵入しやすいため
- 日頃から大切なデータはバックアップをとっておこう
<屋外にいるとき>
- 建物や車がある場合は、中に入って一時避難をしよう
- 避難ができない場合は、高いものから1メートル以上離れた場所で低い体勢になり、持ち物は体より高く突き出さないようにする
<事前にできる対策>
雷ガードタップや避雷器をつけておく(コンセントタイプの避雷器や、資格が必要だが分電盤に取り付けるタイプの避雷器もある)
<あとがき>
いかがでしたか。外にいるとき雷が鳴ると怖くて焦りますが、家の中にいても気を抜かない方がいいんですね。子どもの頃は窓際で横になりながら稲光を見ていたこともありましたが……危ない!
(絵・文/ながれだあかね)
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/