坂の上にある物件 メリットとデメリット
ながれだ あかね
2024/02/09
先日、夫からURLが送られてきました。「この家、あかねさん好みだよね」と。その中古戸建は、築年数は古いけれど窓は大きくて日差しがたっぷり! 小さな庭には木が生えていて、窓からは町が一望できる……。外観もレトロだし、家はとっても広くて、最高か! すぐに引っ越す予定はないけれど……とっても気になったので子どもを連れて内見しました。
❶体と心の健康に! 坂の上にある物件の魅力は?
その景色がいい物件は、坂の上にある物件でした。実際に内見した感想を踏まえて坂の上の物件の魅力をご紹介しましょう!
<坂の上にある物件の魅力>
- 眺めがいい
- 風がよく通るので湿気にくい
- 日当たりがいい
- 静か(坂の上に繁華街はつくられにくい)
- 自然が豊か(公園が近くにあるなど緑が多い)
- 体力がつく(ちなみに坂の多い地域である川崎市麻生区は、男女共に長寿日本一 ※厚生労働省が発表した2020年の平均寿命による)
- 駅から離れると賃貸でも購入でも物件価格が安い傾向がある
- 広い物件に安く住める
- 高い立地であれば津波や浸水の被害は避けられる
坂の上は景色が開けているので、日当たりも風通しもいいです。なんといっても、気持ちがいい! 日差しが降り注ぐ家にいたら、悲しいことがあっても前向きになれるはず。坂は「体の健康」にも「心の健康」にもいいことでしょう!
❷坂の上の物件のリスク 大変なところは?
いいところもあれば、欠点もある! ちなみに私の親が、坂の上(ほぼ山の上)の物件に住んでいるので、彼らが日頃ボヤいていることもご紹介しましょう!
- 坂の上は店が少なく、徒歩で気軽に買い物ができない(徒歩の場合、荷物を運ぶのが大変。)
- 坂道の登り下りが危険(ベビーカーを押すのはキツイし、手を離してしまったらと想像すると怖い)
- 高齢になったり、車椅子になった場合に生活が困難になる
- 坂の上&駅から離れていると車必須
- 売却しづらい&値段が安くなる
- 駅からのアクセスが悪いと気軽に人を呼べない
- 豪雨による土石流や土砂崩れなどのリスク
- 土地の高低差があると擁壁の補修などの余分な費用がかかることも
- 雪や凍結したときが危ない
❸坂の上に住むときに気をつけることは?
<坂の上の物件を選ぶ前に気をつけること>
- 急傾斜地崩壊危険区域に指定されていないか
- 地盤がしっかりしているか、擁壁(ようへき)に破損がないか
- 駅近と書いてあっても、実際に歩いて通えるのか確認する/実際は急な階段や坂があるなど、記載された時間で行けないこともある
- 人気のエリアを選べば、坂の上でも不動産価値が下がりづらい
<あとがき>
内見した物件は、急な坂の後に急階段が! 階段好きの息子でさえ、「なんでこんなに階段?」と、ひいひい言ってました。お家の眺めは最高でしたが、毎日登り下りは……キツイ! ちなみに坂道は、電動アシストつき自転車があると便利です。ただし電動アシスト付き自転車は、充電をし忘れると重たい自転車になってしまうので気をつけましょう!
(絵・文/ながれだあかね)
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/