URってなに? メリットとデメリット
ながれだ あかね
2024/01/24
マンションやアパートなど複数の住宅がまとめて建てられて整備された区画のことを団地と呼びます。団地の中にもURや公社住宅などの違いがあります。
❶団地の種類と運営者
団地にも様々な運営者がいます。
- 公営住宅/都道府県・市町村が低所得者のために賃貸する団地
- UR賃貸住宅/国土交通省を主務省とした「独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)」が管理し、中堅所得者層のために賃貸する団地
- 公社住宅/都道府県および市が出資して設立した「住宅供給公社」が管理し、中堅所得者層のために賃貸する
- 分譲団地/分譲の団地で所有者が異なり、賃貸に出している場合もある
- 社宅・官舎/公務員のための宿舎
❷UR賃貸住宅とは? UR賃貸住宅の入居条件
UR賃貸住宅は、都市部を中心に全国に約74万戸ある中堅から高所得者層に向けた公的賃貸住宅です。間取りは単身向けからファミリータイプまであります。マンション型、タワマン型、リノベ物件など、設備も最新のものまで様々です。基準以上の所得があることが入居条件なので建物の質は高い傾向があります。
<入居条件>
入居する際は、定められた金額以上の収入が必要。
- 申込者本人または入居世帯の平均月収が基準額以上であること
- 日本籍もしくは永住権を持つ外交人で自ら居住する人
- 単身者や同居している親族や同居予定の親族がいる人
❸UR賃貸住宅のメリットとデメリット
<UR賃貸住宅のメリットは?>
- 初期費用が安くてすむ
→礼金、仲介手数料が必要ない。また火災保険への加入は任意。ただし敷金は家賃2カ月分が必要。 - 2年ごとの更新料(家賃一カ月分)も不要!
- UR賃貸住宅から別のURへ引っ越す場合も、敷金を引き継ぐことができる
- 保証人が不要で本人の確認書類を提出するだけでOK
- 敷地が広々としており、部屋の面積が広い傾向がある
<UR賃貸住宅のデメリットは?>
- 戸数や立地が限られていて競争率が高い
- 都心の空室はわずかで選択肢が少ない
- リフォームされて一見きれいに見えるが、築年数は古い。設備などが古くないかチェックしよう
- 審査やスケジュールが厳しい/入居審査があり、収入要件をはじめとした入居条件を満たしていることが前提。申し込みは先着順。
- 内見は基本的に一回だけ/仮申し込みから一週間以内に内見し、内見期間の最終日の翌日から一週間以内に本申し込みになる。
<あとがき>
いかがですか。初期費用を安くして部屋を借りたいという人は、URという選択肢も考えてみるといいかもしれません。URではなくても初期費用を節約したい方は……仲介手数料全物件無料の「ウチコミ!」でぜひお部屋を探してみてくださいね。
(絵・文/ながれだあかね)
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/