床暖房の仕組み メリット・デメリット
ながれだ あかね
2022/12/18
冬の朝は、寒くてつらい! リビングに絨毯を敷いていない我が家は、フローリングから冷えが直接伝わってきます。暖房をつけると空気の乾燥が気になるし・・・。床暖房があれば、真冬はとても快適に過ごせるんだろうなあ!
-目次-
❶床暖房ってなに? 床暖房の仕組み
❷床暖房のある部屋のメリット・デメリット
❸床暖房のメンテナンス・使用するときに気をつけること
❶床暖房ってなに? 床暖房の仕組み
<床暖房ってなに?>
床・部屋の内部を温めるための暖房器具です。床の下に装置があります。「伝導熱 ※1」によって、床に熱が伝わり直接足裏に伝わって人を温かくします。さらに「ふく射熱 ※2」によって、赤外線が壁や天井に反射して部屋全体を温めます。床暖房には、「電気式」「温水式」があります。
※1/伝導熱は、ホットカーペットや湯たんぽのように、物の中を通って熱が伝わり、触れていることで温まる。
※2/ふく射熱は、赤外線が室内の壁や天井に反射して暖まる。
ちなみに、エアコンやファンヒーターなどは、対流式。温かい空気が上へ上昇し、冷えると下へ移動し、循環することで熱が伝わる方法です。
<床暖房の仕組み>
・電気式
床下に電熱線ヒーターのパネルを敷き詰めて、その熱で部屋を温めます。他にも「蓄熱式」「PTCヒーター式」など電気式にも種類があります。
・温水式 電気やガスなどで温めたお湯を、床下の配管(温水マット)に流し、その循環によって温めます。
❷床暖房のある部屋のメリット・デメリット
<床暖房のメリット>
・ エアコンのような風がなく、部屋をムラなく温めることができる。
・ 空気が乾燥せず、肌にも優しい。
・部屋に暖房機器を置かずにすむので場所をとらない。
・冬場でも足元が暖かいためスリッパいらず、素足でも快適。
・電気ヒーターやストーブとは異なり、高温にならないため小さいお子さんがいても安心。 ・風がないのでホコリが舞い上がらない。
<床暖房のデメリット>
・初期費用が高い。(床を剥がすため、手間とコストがかかる)
・立ち上がるまでに時間がかかる。
・メンテナンス費用がかかる。
・毎月のランニングコストがエアコンに比べると高い。
・床暖房の立ち上がり時間は30分~1時間ほどかかる。(予約機能がオススメ)
<電気式のメリット・デメリット>
構造は温水式に比べると単純なので、初期費用は安いです。メンテナンスの必要もほとんどありません。ただし月々の光熱費は電気式の方が割高になり、長い年月を使用すると温水式の方がお得になります。
<温水式のメリット・デメリット>
初期費用は温水式の方が高くなります。またメンテナンスも定期的に必要です。ガス温水器は温度が高温にならないので、低温やけどの心配が少ないです。必要なときだけガスを燃焼させて、お湯を一定温度に保ちながら循環活用するのでガス料金もお得です。
❸床暖房のメンテナンス・使用するときに気をつけること
<使用上の注意>
・立ち上がりのときにエネルギーを多く使うため、スイッチON・OFFの回数を減らす ・床から部屋全体を温めるため、カーペットなどを敷いてしまうと効率が悪くなる(ベッドやソファなども足つきのものにして床下には密着させない方がよい)
・床暖房は切ったあとも30分~1時間くらいは暖かさが持続するので、外出するときは外出の一時間前くらいに電気をとめておくと効率がいい。
<メンテナンスとは?>
床暖房自体の寿命は30年~50年で意外と長持ち。ただし、温水式の不凍液は、使用していると水分が減ってしまうため、年に一回稼働させる前に不凍液の補充が必要です。また5年から10年に一回、不凍液の全部を交換しなくてはいけません。
<あとがき>
息子はよくリビングでお腹を出して転がっているので、風邪をひかないかハラハラしています。床暖房であれば、体が冷えなくて安心だし、家族みんなでゴロゴロしちゃいそうですね〜。
(絵・文/ながれだあかね)
この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/