盲導犬は、「ペット不可」の物件には入居できない!?
ながれだ あかね
2021/01/12
こんにちは。ながれだあかねです。
今は亡き、親戚が飼っていた大型犬リュウのことが大好きでした。とてもお利口な犬で、吠えることは滅多にないし、夜は側で寝てくれました。犬は、人の心に寄り添ってくれる不思議な力を持っていますよね。
さて、今回は人を助けてくれるプロフェッショナル、「補助犬」についてご紹介します!
「盲導犬」は聞いたことがあるけど、「補助犬」というのは初耳。どんな犬のことなの?
補助犬とは・・・
「補助犬」とは、目や耳、手足などが不自由な人のお手伝いをする犬のこと。補助犬の種類として、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」がいる。彼らは「身体障害者補助犬法」に基づいて認定された犬たちである。
補助犬はどこまで一緒についていけるの?
補助犬は、お手入れも行き届いて衛生的。特別な訓練を受けているので社会のマナーも守れる。公共施設や交通機関、飲食店やスーパー、ホテルなどの様々な場所に同伴できる。
こんな補助犬がいるよ!
<盲導犬>
目の不自由な人が安全に街中を歩けるように、段差や曲がり角などを教える。胴体にハーネスをつけているのが特徴。
(イラスト:一番右)
<介助犬>
手足が不自由な人に代わって、落としたものを拾ったり、ドアを開けたり、スイッチを押す。着替えも手伝う。
(イラスト:一番左)
<聴導犬>
耳が不自由な人に代わって音を聞き、それを知らせる。車のクラクションやドアチャイムの音、非常ベルなどを教える。
(イラスト:中央)
(参照:厚生労働省 公式HPより)
→これにより公共施設や交通機関などは、やむを得ない理由がない限り、身体に障害を持つ方が補助犬を同伴することを拒んではならないのです!
ペット飼育不可の物件に入居できるのか? そもそも補助犬はペットではない!
・身体に障害を持つ方にとって、補助犬は体の一部のような存在。つまり補助犬は、ペットではない!
・民間の賃貸事業者には、補助犬使用者を受け入れるように努める義務がある。
→ペット不可物件でも、大家さんや管理会社次第では入居できる可能性はある!
※ただし契約の但し書きで「身体障害者を補助する盲導犬および聴導犬については、周辺居住者の理解を得ることを前提として飼育できるものとする」となっているものもある。
まずは大家さんや管理会社に相談してみることが大切だね!
どんな点を相談した方がいいかな?
たとえば・・・
・他の入居者の方からクレームが入らないように対策してもらう
他の入居者が「ペットはダメなのに飼育している!」と誤解したりトラブルにならないように、事前に大家さんや管理会社から「補助犬はペットではない」ということを入居者の人たちに認識してもらうのもあり!
・退去時の修繕負担の確認
ペットではないとはいえ、やはり犬特有の臭いがあったり毛などは抜けたりするので、修繕費用や敷金が高くなる恐れはある。大家さんや管理会社に確認してみよう!
今まで、補助犬のことを知らなかったなあ。でも、もし明日から自分が補助犬と生活することになったら・・・。「外でご飯を食べたい」「買い物をしたい」「好きな家に住みたい」。当たり前のことが、「補助犬と同伴だから」という理由でこ断られてしまったら悲しいです。補助犬を歓迎して、助け合えるような温かい国にしたいですね。
(絵・文/ながれだあかね)
この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/