古民家とは?古民家の定義とメリットとデメリットは?
ウチコミ!タイムズ編集部
2020/04/10
こんにちは。ながれだあかねです。わたしの友人は、築100年の古民家を借りて住んでいます!遊びに行かせてもらったのですが、それはもう広々とした立派なお家でした。土間があるし、天井の梁は黒く深みのある色合い。縁側から涼しい風が入ってきて、わたしは一気に古民家の虜になってしまいました。「わたしも古民家に住みたい!」というと、友人は「住むなら体力のある若いうちだよ。冬は寒いし、虫は多いし、掃除も大変だよ・・・。」と。魅力がいっぱいの古民家ですが、実際に住むには相当の体力や覚悟が必要なようです。さて、今回は古民家暮らしのメリット・デメリットをご紹介します。
どんなお家を「古民家」というのだろう?
「古民家」とは?
厳密にいうと古民家に正式な定義はない。目安としては、建築後50年経過した建物を一般的に「古民家」とされる。国が制定する文化財登録制度においては、築後50年以上経過したものが対象になっている。
50年以上たっていてもすべてが「古民家」とはいいづらいよね〜。なかには現代的な家もあるし
一般社団法人古民家再生協会では、次のような定義をしている!
一般的に古民家とは建築後50年経過した建物とされるが、一般社団法人全国古民家再生協会での「古民家」の定義は、昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた「伝統的建造物の住宅」すなわち伝統構法とする。
つまり・・・
以下のような伝統構法があしらわれた特徴があると「古民家」と呼んでもおかしくないのだ!
・茅葺屋根や、草葺屋根、日本瓦葺き屋根、土間、太い梁がある
・木造軸組工法で建てられている
・築年数が50年以上たっている
メリット
間取りが広々としており部屋数も多いため、来客などにも対応ができる
襖などを外せば広々とした空間を利用できるなど、間取りを調整できる
旅館のようなくつろげる空間
木の香りが落ち着く
古い(または都心から離れているなどの理由で)ため賃貸・購入費用が安い
木造のため夏は涼しい
趣のある生活ができる
デメリット
冬は寒い(部屋が広いため温まりづらい)
虫が多く、シロアリなどのリスクがある
水回りなどが古いこともある
耐震性・倒壊のリスク
セキュリティ面が不安
古民家は都心よりも田舎に多いので、ハチの巣などが作られる可能性がある
古民家に合う家具が限られる
機密性が低く、冷暖房の費用が高くなることも
古民家は、建物自体の価値が低く見積もられるため固定資産税が安い。そのため不動産所得税も少なくなりやすいため、物件を安く購入できる傾向がある!
※空き家バンクに力を入れている自治体もあったり、購入に関して補助金なども受けられる可能性がある。これらの制度を利用するとよりコストを抑えることができる。
空き家バンクってなに?詳しくは下記記事をご参照ください!
「空き家バンクってなに?地方に移住するメリット・デメリット」
!注意点!
古民家は、水回りなどリフォームやリノベーションを行わないと住むのが難しいことも多い。工事費用もあらかじめ想定してから購入しよう。また1981年以前の旧耐震物件の場合、ローン控除が受けられない可能性がある。入居前には気がつかなかった家の傷みや雨漏り、扉の立て付けなど、修復する箇所が次々に出てくることも。「直しながら住む」という気持ちで購入した方がよいかもしれない。
いかがですか。古民家暮らしは憧れるのですが、困ったことに私は虫が苦手なんですよね・・・。「古民家に住みたいけど、購入する勇気はでないな〜」という人におすすめなのは・・・「古民家風」にリノベーションしている家を賃貸で借りるのはどうでしょう!?
ウチコミ!は、大家さんが直接物件を紹介しているお部屋探しのサイトです。大家さんがリノベーションした古民家風の物件(なかには古民家も)がたくさんありますよ!
(絵・文/ながれだあかね)
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。