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シリーズ「賃貸住宅の話」その4

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④リフォーム等をやたらと提案してくる。

 

~誤解があってはいけませんが、不必要なとか、必要以上にという意味です。実際の住宅の設備等が壊れていたり実際の使用に問題がある様な状態でしたら、提案されても至極あたりまえの事ですが、必要以外の提案などを次々と出されると、大家さんも大変です。

 

業者さん等は、実際の費用負担をするわけではありませんし、その分儲かりますから提案してくる事もあります。この場合、大家さんも自分の賃貸住宅がどの様な状況なのか冷静に見て知っていないといけません。

 

~実際に、大家さんが遠隔地なのをいい事に、起きてもいない故障や不具合を報告して、工事も何もしないで料金だけ請求なんて酷い話もあったりします。完全な人任せは、危ない事も理解してください。

 

⑤大家さんの知らない費用負担を勝手に借主に請求している。

 

~これも「もっともらしい話」や「難しい話」にして業者さんは「こちらに任せて下さい」などの説明程度である意味、業者さんの都合で「保険・消毒・清掃・鍵交換」などを賃貸住宅に勝手に組み込んでいるケースなどがよく見られますが、全て業者さんがバック(リベート)を取る為の行為だったりします。

 

一見、特に不都合は無いように大家さんには見えますが賃貸住宅の借主にとってみれば、商品内容や金額はバカになりません。まして、それぞれが高めの金額設定だとした場合、大家さんの機会損失にもなりかねません。住宅部分以外の費用負担が高いから「借りるのをやめた」という借主さんがいたとしても、不動産業者はそれほど痛手は負いませんが
大家さんはたまりません。

 

機会損失=家賃がもらえない状況が続く…。この件も、大家さん自身がある程度理解して言わないとまたまた業者のいいようにされてしまう恐れがあります。

 

⑥あなたの賃貸住宅のお部屋は、1年以上空いていませんか?

 

~この状況は、切実ですね。今までは、業者さんのお話しをして来ましたが、このお話の主役は大家さん自身になります。お客さんが付かない事には、当然ですが理由があります。

 

簡単な所では、家賃設定。実態的にはこの条件が一番大きいと思います。例えば、自分のアパートがある地域で周辺相場が5万円だったとします。相場と言うのは、ある意味の平均値ですから、条件が良くなれば1万円上がったり、反対に条件が悪くなれば1万円下げるしかなかったりします。要するに、良くも悪くも幅があるという事です。

 

大家さんもそこを冷静に見ているつもりなんでしょうが、自分のアパートについては、つい見立てが甘くなりがちです。そして、そのアパートを選ぶのは全く見ず知らずの方々です。生まれた環境も、育った環境も考え方も全く違う人々です。その上、時代によって人々の要請もめまぐるしく変わっていきます。

 

お風呂が付いていない住宅が普通の頃でしたら、どんなに古くてもお風呂が付いているだけで、大喜びされたでしょうが、現在は「ぴかぴかのお風呂」で育ってきた様な若い人が多いわけですから、ぼろぼろのお風呂を見ただけで自分が借りる住宅の候補から、完全に消去されたり…。賃貸住宅を探している方が、悪い条件を「こう考えれば良くなる」とか「大家さんと同じ視点」で考えてくれると期待する方が難しいのです。

 

この辺りの情報や情勢は、賃貸住宅を探している人々と多く接している不動産業者にはかないません。また、賃貸不動産の相場と言うのも、時代や世の中の景気動向に左右されるものです。借り手の借主さん達も、損をした取引は絶対にしません。と言う事は、大家さん側もある意味「専門家の意見」を冷静に聞き入れて実情を受け入れた対策をキチンと取らないと、状態の改善は「神任せ」にしか望みがありません。

 

特に単身者専用のワンルーム系の賃貸住宅は厳しいです。厳しい理由は、賃貸住宅の中で一番の「供給過剰」になっていますから…。この項目に心当たりのある方は、是非「専門家」の意見を聞いて改善をしてください。

 

※2回に渡って、大家さんの苦悩的なお話しをして来ましたが、結果として
「不動産業者に任せきりは、良くない!」
「任せているとは言え、自分の賃貸住宅の内容は把握しましょう。」
「自分の思い・考えよりも専門家の意見を冷静に聞いて対処しましょう。」
以上の3点は、大家さんの鉄則と言ってもいいでしょう。

 

1回は見直しをしておかないと、不動産屋さんの為にしかならない…。なんて話では、救われませんよね。もちろん、悪い業者ばかりではありませんが、確認しましょう。次回も、賃貸住宅のお話しをしていきます。

 

 

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この記事を書いた人

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