カブトムシ・クワガタの引っ越し 季節と運び方
2025/04/17

昆虫を飼っている人は、引っ越しのときにどうやって連れていけばいいか迷うかもしれません。
❶カブトムシ・クワガタの引っ越し方法
<昆虫の運搬方法>
- 自家用車で運ぶ
- 荷物として送る
- 引っ越し業者に頼む/ペット輸送
- 自家用車で運ぶ
車内の温度を自分で管理できます。激しい振動を与えないように気をつけて運転しましょう。 - 宅配便
日本郵便は、ゆうパックで昆虫(生体)を送ることができます(2025年4月時点)。
ただし引っ越し先で確実に受け取れるように注意が必要です。送る前には必ず餌を与えておきましょう。 - 引っ越し業者
生き物の運搬に対応していない引っ越し業者さんもあるので、事前に相談してみましょう。 - ペット輸送業者
値段は高いですが、安全に運びたい場合は専門の業者さんに依頼しましょう。
温度調整なども配慮してもらえます。
❷カブトムシ・クワガタにとってベストな引っ越し時期は?
<引っ越しをする時期>
- 蛹(さなぎ)の間はとても繊細な状態なので、むやみに触るなどの刺激も与えてはいけません。羽化不全を起こしたり、死んでしまうこともあります。引っ越しの時期を選べるのであれば、蛹になる前か、羽化した後に引っ越しするようにしましょう。
<クワガタが幼虫から蛹になるのはいつ?>
- 3月下旬〜4月上旬・・・前蛹(ぜんよう)
蛹になるために空洞を作る。表面がヌメっとする。この状態が2、3週間続きます。 - 5月・・・蛹(さなぎ)
初期はクリーム色、羽化が近づいて茶色くなってきます。 - 蛹になってから4週間後・・・羽化
※個体の種類や大きさ、気温などによって変態する時期や期間も変わります。暖かい環境だと早めに羽化するといわれています。
❸引っ越しする際に気をつけること 梱包方法と温度
カブトムシやクワガタを複数飼育している場合、蛹の時期と引っ越しのタイミングを被らないようにするのは至難の技。蛹になる子達は、知り合いに譲るなども一つの手です。
<カブトムシ・クワガタを自分で運ぶときに気をつけることは?>
- 振動の防止
→ケースをダンボールにいれ、緩衝材などを周囲に詰めて動かないように固定する。 - 急激な気温/温度変化を避ける
車内のエアコンは常につけておく
直射日光を避ける→布をかぶせるなどして遮光する
<カブトムシ・クワガタを発送する際に気をつけること>
ダンボールの中にプラスチックケースをいれます。そのプラスチックケースは、爪楊枝などで空気穴を複数空けておきます。ケースの底にはティッシュなどをいれてクッション性を高めておきます。プラスチックケースにクワガタを入れ、蓋が開かないようにテープでとめておきます。プラスチックケースに振動が伝わらないように、ダンボールの中は緩衝材や新聞紙を敷き詰めましょう。夏の場合は保冷剤、冬はカイロなどをダンボールの内側に取り付けておきましょう。
<引っ越しのときにやってはいけないこと>
- 放虫は絶対にしてはいけない!
カブトムシやクワガタを連れていけないからといって、外に放つのは絶対にやめましょう。飼育は最後まで責任を持って行いましょう。外国産の昆虫の場合は、生態系を狂わせてしまいます。飼育できる人に譲ったり、オークションなどにも出品できるようです。蛹の時期と被ってしまう場合は、羽化を終えるまで知り合いに預けるなどして工夫しましょう。
<あとがき>
いかがでしたか。これから幼虫から育てるという人もいるかもしれません。
もし引っ越しすることになったら、大切な虫達を元気に引っ越し先まで運んであげてくださいね!
(絵・文/ながれだあかね)
【関連記事】
引っ越し会社が引っ越しで運べないものは?
「住みたい街」で横浜はなぜ強い? 住みたい街を礼金率で比べてみる
仲介手数料無料の「ウチコミ!」
この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/